目にゴミ入った

通じなくて驚いた!北海道民が標準語だと思いがちな北海道弁14選

普段暮らしている地域と違う場所に行くと、方言にとまどうことってありますよね。「同じ日本なのに、意味がまったくわからない!」とカルチャーショックを受けることも。

もちろん北海道にも方言があります。北海道民にとっては標準語だと思っていた言葉も、道外に行くと全然伝わらないことも。

そこで今回は、北海道民が日常的に使う北海道弁の中から標準語だと思いがちなものをご紹介します。

1:おっちゃんこ

「おっちゃんこ」は、とある行動を意味する北海道弁。たとえば、赤ちゃんに対して「もうおっちゃんこできるようになったんだね!」などと使いますよね。

「おっちゃんこ」の意味は、「座る」です。つまり、「もうおっちゃんこできるようになったんだね!」は、「もう座れるようになったんだね!」といっているという意味になります。

「おっちゃんこ」以外にも「おっちゃん」と言う場合もあります。「おっちゃん」と言うと、標準語の「おじさん」のように聞こえてしまうかもしれませんが、アクセントが違います(「ち」にアクセント)。

【もっと詳しく】子どもに座ってほしいとき、なんていう?方言だと気づかずに使いがちな北海道弁(2021年5月29日掲載)

2:ぼっこ

この画像、一体なんだと思いますか?

答えは「ぼっこ」ですね。……え? 「これは“木の棒”じゃないのか」、ですか?

そのとおり。「ぼっこ」とは、北海道弁の一つで、“(比較的短めな)棒”という意味を持ちます。なので、“木の棒”なら「木のぼっこ」というような言い方をすることが多いです。

【もっと詳しく】方言だと気がつかず使いがち!北海道民が言う「ぼっこ」の意味とは(2021年5月8日掲載)

3:なんも

「ありがとう」と言われたら「どういたしまして」と返し、「ごめんなさい」と言われたら「いいよ」と返しますよね。北海道弁にはどちらのシーンでも使える、便利な言葉があります。それが「なんも」です。

「なんも」は、「問題ない」という意味の「大丈夫」「いいよ」「ちっとも」という意味で使われます。

「ありがとう」と言われて返す「なんも」は、「ちっともだよ」「いやいや、とんでもない」といった謙遜の意味に。

「ごめんね」と言われて返す「なんも」は、「いいよ」「平気だよ」「気にしないで」という気遣いの意味になります。

このようにいろんなシーンで使えて、短く言いやすい言葉なので、汎用性が高いです。

【もっと詳しく】「ありがとう」「ごめん」と言われたらどう返す?汎用性高めな北海道弁はこれ(2021年4月〇日掲載)

4:やめれ

「やめろ!」1単語だけで聞くと、なかなか強い響きですが、何かを制止するときなど、とっさに出てくる言葉です。この「やめろ」には北海道弁が存在するのをご存じですか?

それが、「やめれ!」です。最後に「れ」をつけることで命令形になります。

たとえばこんな使い方がありますよ。

「まかすからやめれ!」

「まかす」とは、標準語で「こぼす」という意味の表現です。つまり、「こぼすからやめろ!」という意味ですね。

北海道では他にも、語尾に「れ」をつけることで命令形となる方言が日常的に使われています。標準語では「ろ」で終わる命令形を、「れ」に置き換えて使われていると考えましょう。

【もっと詳しく】こういうときなんて言う?方言だと気づかずに使っている北海道弁【北海道弁講座】(2021年4月5日掲載)

5:したっけ

「したっけね〜」と帰り際によく言う北海道民。「したっけ」は北海道內ではよく聞く方言ですが、ピンとこない人も多いかもしれません。北海道では「したっけ」という言葉を2通りの意味で使っています。

1つ目はあいさつに使われる「したっけ」です。

標準語で「さようなら」や「それではまた(失礼します)」の意味。また「それじゃ、また後でね!」のような意味を込めて「したっけね!」と言われているのも道内ではよく耳にします。

2つ目は接続詞として使われる「したっけ」です。

「そうしたら」という意味の接続詞としても使われています。たとえば、「〜ってことがあってさ」などの場合には「山本さんに出会ってしたっけね」のように使うことも。

他には、会話をつなぐときに「それにしても」という意味でも使いますよ。

【もっと詳しく】道産子はこう使う!接続詞だけじゃない「したっけ」の意味と使い方【北海道弁講座】(2021年3月17日掲載)

6:てんをきる

道民はトランプや花札をするとき「てんきっといて」という言葉をよく使います。道外の方にとって、「どういう意味?」と思われがちな方言のひとつ。

「てんをきる」とは、「トランプや花札を混ぜる・きる」という意味の北海道弁なんです。たとえば、このように使います。

「トランプ全然てんきれてないよ」

つまり、「トランプ全然きれてない(混ざってない)よ」という意味です。「てんきる」「てんきって」という言い方をするときもありますよ。

【もっと詳しく】これ、なんて言う?トランプをするときに方言だと気づかずに使っている北海道弁(2021年3月7日掲載)

7:つっぺ

「鼻血が出たらつっぺしなさい」。道民の方なら誰もが言われたことがあるのでは。

「つっぺ」とは栓(物体の出入りを防ぐために使うもの)を指します。たとえば、鼻血が出たときに使うティッシュやビール瓶の栓、耳栓など。これらをつけることを「つっぺする」と言います。

「(鼻血が出た人に)鼻につっぺしときなさい」は、「鼻に(ティッシュや脱脂綿などで)栓をしておきなさい」という意味なんですよ。

【もっと詳しく】【北海道弁講座】子どものころに叩き込まれた言葉、鼻血が出たらまず「つっぺ」(2021 年2月16日掲載)

8:ちょす

「それ、ちょさないで~」

あなたはこう言われたらどうしますか? 意味を理解できないままあることをすると、怒られてしまうかもしれません。

「ちょす」とは「さわる」という意味の北海道弁なんです。先ほどのセリフは「それ、さわらないで~」とお願いしていたんですね。

たとえば、こんな風に使います。

「この皿は、とても高価なので、勝手にちょさないこと」

つまり、「この皿は、とても高価なので、勝手にさわらないこと」という意味です。日常生活でよく使うので、知っておくと便利ですね。

【もっと詳しく】【北海道弁講座】わからないと怒られてしまうかも!? 使用頻度高めな方言「ちょす」(2021年2月6日掲載)

9:手袋をはく

「はく」というと、通常ならズボン、スカート、靴や靴下……ほとんどは体の下半身に身につけるときに使いますよね。しかし、北海道では「手袋をはく」という使い方をします。

北海道以外にも、香川や東北など国内の一部地域では手袋を身に着けるときに「はく」という言葉を使うんです。

明治時代に東かがわ市出身の『両児舜礼』という人が手袋の製造をはじめたとされており、なんとその名前が手袋ではなく“手靴”だったそう。

ルーツは諸説あるものの、手袋が最初は“手にはく靴”だったことを考えると、自然に“はく”という表現になったことにも頷けますね。

【もっと詳しく】北海道民は手袋をはめずに「はく」!手袋の発祥に理由が…【北海道弁講座】(2021年2月11日掲載)

10:ばくる

北海道では、子どもたちがカードゲームをする際によく使う言葉があります。それが「ばくる」です。

標準語では「交換する」という意味の「ばくる」は、自分のものと相手のものを交換するときに使います!

そのため、「車のタイヤをばくる」「新しい電球にばくる」というように、部品を交換するというような意味では、めったに使用しません。

たとえばこんな風に使います。

「私のカードとばくりっこしよう」

つまり、「私のカードと(あなたのカードを)交換しよう」という意味です。

他にも、「もしよかったら私と座席ばくらない?」は「もしよかったら私と(あなたの)座席交換しない?」という意味。交換すると言うよりも、“ばくる”と言ったほうが、短くて使いやすそうですね。

【もっと詳しく】【北海道弁クイズ】これって方言だったの?子ども時代によく使っていた「ばくる」(2021年1月17日掲載)

11:うるかす

北海道では、食事の準備中と食後によく使う「うるかす」という言葉があります。「水につけておく、水を含ませる」という意味の北海道弁です。

たとえばこんな風に使います。

「米うるかしといて」

つまり、「(炊く前に)米を水につけておいて」という意味ですね。

また、「食べ終わったらお茶碗うるかしといてよ」と言われたら、「食べ終わったらお茶碗水につけといてよ」という意味です。他にも水につけるものなら使えますよ!

【もっと詳しく】【北海道弁講座】日常生活で大助かり!標準語でもいいくらい便利な「うるかす」(2021年1月11日掲載)

12:わや

「わや」という言葉を聞いたことがありますか? 北海道以外にも大阪でもよく聞く言葉で、「滅茶苦茶、手を付けられない」という意味の方言です。どうしようもない状態のときに使います。

この意味はあくまで一例にすぎません。他にも意味はあると思いますが、何かしらの状況に出くわしたときによく使う言葉です。「ヤバい」と同じように広く使えます。

「今年の12月の雪はわやだわ」は、「今年の12月の雪は手が付けられないわ」という意味です。

「昨日家でパーティーしたから、今うちの中わや」というのは「昨日家でパーティーしたから、今家の中大変な状態」という意味になります。さまざまな場面で使い勝手の良い言葉なんですよ。

【もっと詳しく】【北海道弁クイズ】これって方言だったの?一度使うとやめられない「わや」(2021年1月1日掲載)

13:~さる

「あ、間違えて押しちゃった!」「手が滑って書いちゃった!」そんなうっかり経験はありませんか? そんなシーンで幅広く使える北海道弁が「~さる」です。

「~さる」とは、自分の小さなミスの結果何かが起きてしまったけれど、自然発生的であることを強調するための言葉。どういうことかというと、たとえばリモコンのボタンを間違えて押してしまったとき。「押しちゃった」だと「自分がやった」という責任が感じられますが、「押ささった」だと自然発生的に聞こえます。

たとえば、ペンを持ってぼんやりしていたら、シュっと1本線を書いてしまったときは「書かさっちゃった」と言いましょう。「書こうと思って書いたわけではない」という気持ちを弁解できます。

【もっと詳しく】これは標準語にしたほうが便利っしょ!使える北海道弁「~さる」(2021年1月6日掲載)

14:いずい

「いずい」とは「都合が悪い、状態が良くない」という意味の北海道弁です。他にも何となく変だなとか、違和感があるとき、モヤモヤしたときなどに使います。意味の広がりが大きいタイプの方言です。

たとえばこんな風に使います。

「目にゴミ入ったのかな……いずい」

これは「目にゴミ入ったのかな……違和感ある」という意味になります。

【もっと詳しく】【北海道弁講座】道外の皆さんがわかったら脱帽です「いずい」ってどういう意味?(2020年12月14日掲載)

 

道外の人でもなんとなく聞いたことがあり意味がわかる有名な北海道弁もあれば、全くわからなかった言葉もあると思います。

言葉の違いを知ることで、北海道のことをもっと知ることができるかも!?

※こちら記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。

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