【北海道弁講座】道外の皆さんがわかったら脱帽です「いずい」ってどういう意味?
“北海道の人は自分が方言を話していることに無自覚だ”。こういう指摘、よくされませんか? これ、本当にそう思います。本州に住んでいる年数がそこそこ長い筆者は、それを体感しています。
でも、こういうときに言われているのはイントネーションとか、ちょっとした語尾表現だったりするんですよね。今回はわかりやすいドンピシャ方言と言えるものを取り上げます。一緒に考えてみましょう!
中学時代キョトンとしちゃいました…「いずい」の意味とは?
今回取り上げる北海道の方言は、“いずい”。皆さん、使いますか? 大阪から5年ぶりに北海道に戻った当時の筆者は、この方言を中学時代の野球部の監督から言われ、この人は何言っているんだろうと思ったことを覚えています……。
この謎めいた“いずい”の意味は……
A 都合が悪い、状態が良くない
なるほど。都合が悪い、状態が良くないといった意味なんですね! 他にも何となく変だなとか、違和感がある時、モヤモヤした時などに使います。意味の広がりが大きいタイプの方言です。
きっと当時筆者が聞いた“いずい”は“状態が良くない”の方で使われていたのだと思います。しかし、よく考えてみると便利な表現ですね! これはぜひ使い方をマスターしたいところです。
「いずい」の使い方、何がある?
意味は分かりました。じゃあ、実践あるのみですね。例文を見ていきましょう。
「この日の午後は出張で札幌に行く予定だから、ちょっといずいんだ」
意味)「この日の午後は出張で札幌に行く予定だから、ちょっと都合が悪いのです」
「右足なんかいずくない? もっとこうしてごらん」
意味)「右足なんか変な感じしない? もっとこうしてごらん」(筆者が、当時監督に言われた言葉です)
「目にゴミ入ったのかな……いずい」
意味)「目にゴミ入ったのかな……違和感ある」
こんな感じですね。“意味”と書きましたが、人によっていくらでも表現を変えることが可能だと思います。
皆さん、“いずい”を連発して、他県民に“いずい”を肌で感じてもらってはいかがでしょうか?