全部使いこなせばあなたは道産子!? 日常使いできる「便利な北海道弁」3選
独特な言い回しが多い北海道の方言。今回は、“日常使いできる”北海道の方言*をご紹介します。
全部使いこなせたら、あなたも立派な道産子かも!? ぜひ日常会話で使ってみて!
1:食事の準備中と食後に使える「うるかす」
“うるかす”。道産子なら当たり前のように使っていて、方言であることに驚いてしまうかもしれません。東北地方などでも使われているこちらの方言。北海道も東北も米どころですよね……これがヒントだったりします。
気になる正解は……?
A 水につけておく、水を含ませる
多少表現が違うにしても、水気を含ませる、水に浸すなど核となる意味は変わりません。これが非常に便利なんです。米がヒント、というのも納得してもらえたでしょうか? 具体的な使い方を例文で確認してみましょう!
■「米うるかしといて」「はーい」
意味)「(炊く前に)米を水につけておいて」「はーい」
■「食べ終わったらお茶碗うるかしといてよ」
意味)「食べ終わったらお茶碗水につけといてよ」
他にも水につけるものなら使えますよ。
【参考】【北海道弁講座】日常生活で大助かり!標準語でもいいくらい便利な「うるかす」(2021年1月11日掲載)2:伝えにくい違和感を一言で「いずい」
北海道の方言“いずい”。皆さん、使いますか?
この謎めいた“いずい”の意味は……
A 都合が悪い、状態が良くない
他にも何となく変だなとか、違和感がある時、モヤモヤした時などに使います。意味の広がりが大きいタイプの方言です。
便利な表現ですね! これはぜひ使い方をマスターしたいところです。
意味は分かりました。じゃあ、実践あるのみですね。例文を見ていきましょう。
■「この日の午後は出張で札幌に行く予定だから、ちょっといずいんだ」
意味)「この日の午後は出張で札幌に行く予定だから、ちょっと都合が悪いのです」
■「目にゴミ入ったのかな……いずい」
意味)「目にゴミ入ったのかな……違和感ある」
“意味”と書きましたが、人によっていくらでも表現を変えることが可能だと思いますよ。
【参考】【北海道弁講座】道外の皆さんがわかったら脱帽です「いずい」ってどういう意味?(2020年12月14日掲載)3:道民は使っている!便利な方言「~さる」
北海道民がよく使う「~さる」。
標準語にした方がいいのではと思うほど、カジュアルに使える便利な表現。
「~さる」とは、自分の小さなミスの結果何かが起きてしまったが、自然発生的であることを強調するための方言なんです。
どういうことかというと、例えばリモコンのボタンを間違えて押してしまったとき。「押しちゃった」だと「自分がやった」という責任が感じられますが、「押ささった」だと自然発生的に聞こえますよね。
要するにしれっと行う責任転嫁。少しずるがしこい表現です(笑)。
ペンを持ってぼんやりしていたら、シュっと1本線を書いてしまった。そんな時は「書かさっちゃった」と言いましょう。「書こうと思って書いたわけではない」という気持ちを弁解できます。
連写してしまったときは「たくさん撮らさっちゃった」。見覚えのないピンボケ写真がカメラロールにあるときは「いつのまにか撮らさってたみたい」。使える表現ですね。
日常のささいな動作ミスは、「~さる」を使っていい感じにごまかせます(笑)道外の方々も、友達や家族との会話で使ってみたらなんだか楽しいかも!
【参考】これは標準語にしたほうが便利っしょ!使える北海道弁「~さる」(2021年1月6日掲載)
使い勝手のいい表現もあるので気になったら使ってみて!
※こちら記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。
*北海道以外の地域でも使われている場合があります
【画像】metamorworks、tojiko / PIXTA(ピクスタ)