オーストラリアから帯広へ!「コーヒー文化を広めたい」コーヒー専門店オーナーの挑戦

みなさん、コーヒーはお好きでしょうか? 朝に飲んだり、スイーツに合わせて飲んだり、はたまたお仕事中に飲んだり……と、日常的に寄り添ってくれる飲み物ですよね。

今回は、コーヒー先進国・オーストラリアで学んだ店主さんが営むコーヒー専門店、帯広市の「ホッチーノ コーヒー」へ取材に伺いました。

落ち着いた雰囲気の店内「ホッチーノ コーヒー」

お店は電信通り沿いにあり、帯広駅から車で約5分、歩いても15分ほどの行きやすい場所にあります。バスで行く場合は東2条6丁目のバス停が最寄りです。駐車場もお店の隣に6台分。人気和菓子店「高橋まんじゅう屋」のすぐ近くに位置していますよ。

店内には、おひとり様用のカウンター席や、大人数用のテーブル席が用意されています。

ゆったりくつろげるソファー席は大人気。

「ホッチーノ コーヒー」では、自家製の手作りケーキーや自家焙煎したオリジナルブレンドのコーヒー豆、オリジナルグッズを購入することができます。

豆だけを買いに来るお客様もいらっしゃるそうですよ。テイクアウトも可能で、事前にネットで注文しておけばすぐに商品を受け取れます。

平日は朝8時からオープンしている同店。開店当初はほかに朝から営業しているお店がなくお客様も少なかったそうですが、徐々に浸透して最近は出勤前にモーニングコーヒーを飲んで行かれるお客様やテイクアウトのお客様などが増えてきているそうです。

Instagramで新メニューなどの最新情報を発信しており、札幌や釧路など遠方からのお客様も多いんだそう。

コーヒーの本場ブラジル出身の店主・ブルーノさん

店主のブルーノ・ダネジさんにお話をうかがいました(右は妻のほたるさん)。

ブルーノさんはコーヒーの本場・ブラジルのご出身ですが、コーヒーにはあまり興味がなく、オーストラリア留学中に興味を持ち始めたそう。オーストラリア独自のコーヒー文化に触れながらコーヒーショップで働き、マネージャーまで務め上げ、やがてコーヒーのプロに。

「オーストラリアでコーヒーのおいしさを知り、コーヒーが大好きになりました。今でも趣味でカフェ巡りなどをしています」とブルーノさん。

その後、オーストラリア時代に知り合った妻のほたるさんとご結婚。ほたるさんの地元である帯広に戻り、お店を開くことになったそう。日本に来たのは約10年前、英会話学校の先生をしながらお店の開店準備をし、2016年7月にオープン。十勝で唯一サードウェーブコーヒー*を楽しめるお店となりました。

ブルーノさんは日本語がとてもお上手ですが、日本に来るまではまったく話せなかったのだとか。独学で日本語を勉強されたそうですよ。

*2000年ころにアメリカで始まったコーヒーブームの第三の潮流

種類豊富なコーヒーメニューと十勝産にこだわったフードメニュー

筆者はコーヒー専門店にあまり行かないのですが、同店のメニューの豊富さには驚かされました。豆の種類や焙煎方法、ドリップの仕方まで組み合わせは無限大。

あまりの多さに迷ってしまいますが、そんなときはブルーノさんに好みを伝えれば最適なコーヒーをアドバイスしてもらえます。いろんな種類のコーヒーを飲み比べられる『飲み比べセット』もありますよ。

「今までコーヒーを飲めなかった人が、このお店でコーヒーのおいしさを知って飲めるようになってくれるのがうれしい」と話します。

筆者は十勝では珍しい『ナイトロコーヒー』をいただきました。『ナイトロコーヒー』とは、窒素ガスを加えながら水出しコーヒーを専用サーバーから注ぎ出すコーヒーのことです。専用のマシンが必要なので、出せるお店が少ないのだそう。

とろりとしたきめ細やかな泡はとても口当たりがよく、ミルクや砂糖なしでもコーヒーの苦みがマイルドに感じられます。飲むとすっきりとしていて、フルーティーな香りが口いっぱいに広がりますよ。氷が入っていないので、少し肌寒い日や、暑い日にごくごく飲むのにもおすすめの一杯です。

フードメニューからは『カンガルーバーガー』をチョイス。カンガルーのお肉は初めて食べましたが、臭みがまったくなくさっぱりとした味わい。シャキシャキのレタス、トマトと玉ねぎの甘みがマッチしています。バンズには店近くのパン屋さん「パン工房みかづきふくろう」のバーガーパンを使用。

フードメニューはすべて、安心安全・新鮮な十勝産の食材にこだわっています。ドリンクメニューに使っている牛乳も十勝産。

『カンガルーバーガー』以外に、平日限定のランチメニューやモーニングメニュー、デザートメニューも豊富ですよ。

英会話教室やコーヒースクールも開催!

「ホッチーノ コーヒー」では英会話教室やコーヒースクールも開催されています。英会話教室の講師は妻のほたるさんが担当。

コーヒースクールはブルーノさん担当。コロナの影響で最近は開催されていませんが、以前はラテアートやおいしいコーヒーの淹れ方を教えていたそう。以前筆者が取材させていただいた「サワラコーヒー」の小笠原さんもこちらのスクールで学ばれました。2023年はロースタースクールなども開催したいとのこと。

コーヒースクール以外にもイベントへの出張ケータリングサービス、店舗向けの支援サービスなど多方面に事業を展開されています。

 

「帯広にもっとコーヒー店が増えて、コーヒー文化が広がってくれたらうれしい。常に新しい技術を学んで、おいしいコーヒーを出したいです」と話すブルーノさん。

みなさんもぜひ、「ホッチーノ コーヒー」を訪れてみてください。十勝の素材にこだわった豊富なフードメニューと、お店に広がるコーヒーの香りに癒されることでしょう。ブルーノさんのアドバイスで淹れてもらったコーヒーを飲めば、コーヒーをもっと好きになること間違いなしです。

<店舗情報>
■ホッチーノ コーヒー
■住所:北海道帯広市東1条南6丁目2番地
■電話番号:0155-66-5875
⇒営業時間など詳細はこちら

【出典】ホッチーノ コーヒー