はやきた子ども園

全国から問い合わせが殺到!道民ママライターが「子どものやりたいが生まれる町」の正体に迫る

2022.12.21

「のびのびとした環境のなかで子育てしたい」現役子育て世代の筆者の願いです。同じような思いを抱き、子どもの教育の充実や家族が安心して快適に暮らせる生活環境を求め、移住を考える人も少なくありません。

そんな子育て世代が注目し、移住の問い合わせが急増している自治体があります。北海道安平町(あびらちょう)です。

町の魅力の1つが全国から視察者が訪れるという教育環境。どのような教育が行われているのでしょう? 子育て中の筆者が、安平町に住む0歳児から中学生が受ける教育の魅力に迫ります。

北海道安平町とは?

安平町

出典: 安平町

札幌中心部からは車で約80分、新千歳空港から車で20分、隣接する千歳市・苫小牧市へも車で約30分と利便性の良い安平町。

年間平均気温は6.5度と北海道のなかでも暖かく、年間降水量は1,000mm程度で降雪量は比較的少ない。穏やかな気候が特徴です。

利便性が良いのですが、土地がリーズナブルなため若い世代もマイホームを購入しやすく、とくに小さなお子さんのいる“子育て世代”の移住者や移住希望者からの問い合わせも増えてきているのだとか。

園内に馬がいる!? 子どものやりたい!を叶える「はやきた子ども園」

安平町早来地区には、全国から視察が多いという幼保連携型認定こども園「はやきた子ども園」があります。2016年に新たに開園した公私連携のこども園で、入園対象の年齢は0歳から就学前まで。定員は約150名です。“幼稚園”“保育園”“子育て支援”の3つの役割を持っています。

なぜ「はやきた子ども園」は、全国から多くの人が視察に訪れるのでしょうか。

「はやきた子ども園」は、子どもが自ら育つ保育環境を十分に用意したこども園。人的環境はもちろん、自然環境、保護者や地域との連携を大切にし、子どもが自ら「やりたい!」「仲間と楽しさを共有したい」と動き出せる環境を用意しています。

教室は、活動スペースを十分に確保したオープンスタイルで、授業内容により2クラス合同で授業をしたり、パーティションで区切って落ち着いたなかで授業をしたり、状況に応じてレイアウトを変更できます。ほかにも、キッチンや暖炉などがあったり、地域の人や親が利用できるスペースがあったりと、子どもの好奇心を育む環境が整っています。

園庭には見晴らし台やウッドデッキが。さらには園内で馬などの生きものを飼育したり、畑や田んぼで野菜やお米を育てたりと、子どもたちが毎日ワクワクしたり、新しい発見をしたりできる環境がいっぱいあるのです!

そんな環境で育つ子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを伸ばすため、先生たちはしっかり一人ひとりの興味や関心を見極めます。それぞれに合ったちょうど良い手助けやヒントを渡し、子どもたちが自ら気づき成長できるようサポート。

小学校入学までに身につけておきたいさまざまな生活能力、知的能力、コミュニケーション能力は、このような環境下で自然と身についていくのでしょう。

「生まれてから小学校入学前までの時期は、思うままに体と頭を動かして思い切り遊ぶ経験から、自ら考え、興味・関心を持ち自主性を育んでほしい」そんな親の願いを形にしたようなこども園だと感じました。

また、入園前でも利用できる子育て支援も充実!

子育て支援センター「どんぐりひろば」は保護者と子どもが一緒に来園して遊んだり、子育て相談や多様なイベントに参加できます。保護者同士のコミュニケーションの場にもなっているんですよ。

さらに、小学生が利用できる学童保育「ONE STEP」は、放課後児童クラブ・児童館として開かれており、18歳までが利用可能。

園全体で0~18歳までの子どもたちが一緒に育ちあう環境を用意しています。

ゆとりのある校舎に。小中一貫の公立学校「早来学園」

早来学園 外観

出典: 安平町

安平町は、平成30年北海道胆振東部地震で甚大な被害を受けた町。早来地区にある早来中学校が使用できなくなり、プレハブの校舎で授業等を行っていましたが、2023年春に早来中学校と早来小学校、さらに安平小学校、遠浅(とあさ)小学校が合併し、義務教育学校「早来学園」が開校します。

学年は、初等部(1~4年生)、中等部(5~7年生)、高等部(8~9年生)に分けられ、5年生から教科担任制、7年生から教科教室(各教科の専用教室)で授業を行います。また、7年生からは中学生として指定の制服・ジャージを着用します。

「早来学園」に通う大きなメリットの1つは、異学年との交流です。一緒に楽しむ学園祭などの行事があったり、学年共有のスペースがあったりと、1年生から9年生までが同じ校舎のなかで交流することで、それぞれが育ちあう環境になっています。

早来学園

出典: 安平町

校舎はゆとりのある造りが特徴。すべてを学年やクラスで仕切られたイメージの学校生活とはかなり違うでしょう。

教室はオープンスタイル。授業内容により2クラス合同で授業をしたり、電子黒板が教室の前後に配置されているため、テーマやグループごとの話し合いなど状況に応じたスペースの使い方ができたりと、そのときに応じた工夫ができる造りに。日常的に使う靴棚やロッカーは子どもの成長過程に応じた寸法で造られており、机や椅子はすべて昇降タイプ。子どもの成長に合わせた快適な学習環境を整えています。

早来学園 トイレ

出典: 安平町

また、トイレのデザインがスタイリッシュな点にも注目。今までの“学校のトイレ”のイメージを覆す、快適で清潔感ある雰囲気です。そして、各トイレのテーマカラーは安平町と同じ緯度の国の国旗をベースにしているという遊び心も。ちょっとウキウキとした気分で使えそうです。

授業内容は、一人一台iPadを使用し“個別最適な学び”と“協働的な学び”をともに行います。児童生徒がより主体的で対話的な授業が展開され、一方的に教師が話し教える授業とは異なります。ですが、これは「早来学園」の特別な教育ということではなく、文部科学省が目指す“令和の日本型学校教育”をいち早く取り入れたスタイル。

この“令和の日本型学校教育”を踏まえた新しい校舎と、異学年での交流が生まれる「早来学園」。これからの未来を担う子どもたちが自信を持って社会へと向かう土台がしっかりと育つ学校ではないかと感じました。

早来学園

出典: 安平町

なぜこの「早来学園」に注目が集まっているのか。それは施設・設備の造りだけではなく、新しい時代を生きる子どもたちの教育について、多くの人が「新しい学びに対応してほしい」「良い環境で子どもを育てたい」と強く願っているからにほかならないでしょう。

町民が集う!コミュニティスペース「エントランス」

安平町は2018年(平成30年)の北海道胆振東部地震の被害を大きく受け、およそ9割もの住宅が被害を受けました。お金をかければ建物の復興は可能ですが、人の心はどうなのか。この問いに対して、町の復興とともに人々の心の復興も目指し、“復興の未来をつくる拠点”として、コミュニティスペース「エントランス」が誕生しました。

子どもたちが勉強できるスペース、カフェ、イベント開催、会議場所など、さまざまな役割を担うコミュニティスペースです。地元の学生がバス時間を待ったり、子連れの親がほっと一息ついたりと、町民の皆さんが各々自由に過ごしています。

施設内には「あびら移住暮らし推進協議会」の事務局があり、移住について相談を受け付けています。暖かな薪ストーブの前でリラックスしながら、移住や安平町の暮らしについて相談してみてはいかが?

「安平町移住ツアー」に参加して、安平町の暮らしと子育て環境を実感!

移住ツアーPeatixバナー

出典: 安平町

安平町では、移住を検討している方に向けて現地移住ツアーを開催しており、次は2023年1月21日(土)に開催されます!

移住ツアーでは、「はやきた子ども園」や「早来学園」へ訪問し、具体的なお話を聞いたり、子どもと安平町の暮らしを体験することができます。また、実際に移住して安平町の住人となった先輩方に、暮らしぶりや子育ての話を直接聞くことも!

詳しくは、こちらでご紹介しています。

 

今回、安平町の教育について知り、安平町は家族全員で笑顔の生活を送れる町だと感じました。

安平町を訪れたことがあるという方も、都心から近い、気候が穏やかというだけではない安平町の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

【もっと詳しく】安平町の移住ツアーの詳細はこちら

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