つっぺ

つっぺかってちょすんでない!鼻血が出たら言われるコレ、どういう意味

鼻血がでたときに聞くセリフ「つっぺかって、ちょすんでないよ!」。筆者は、とくにおばあちゃんや親せきのおばさんに言われた記憶があります。

今回は、そのセリフから北海道弁を3つご紹介。

鼻血が出たら「つっぺ」

まず、“つっぺ”。「鼻血が出たらつっぺ」。道民の方なら誰もが言われたことがあるのでは。

北海道だけではなく、ほかの地域でも使われているそうですが、あなたは鼻血がでたら何をしますか?

“つっぺ”とは栓(物体の出入りを防ぐために使うもの)を指します。たとえば、鼻血が出た時に使うティッシュやビール瓶の栓、耳栓など。これらをつけることを“つっぺする”といいます。

【参考】【北海道弁講座】子どものころに叩き込まれた言葉、鼻血が出たらまず「つっぺ」(2021年2月16日掲載)

カギによく使う「かる」

カギをかけるという意味の“じょっぴんかる”という北海道弁は、正直、道産子もほとんど使わないくらいレアな方言です。主に家のカギを閉める意味で使います。“じょっぴん”は漢字で書くと“錠っぴん”となり、錠前などカギを指す言葉です。

今回ご紹介するのは“かる”。“ロックする““栓をする“など、物を“閉める”意味の方言。鼻血が出たときにティッシュを鼻につめることを“つっぺかる”と言います。

【参考】「じょっぴんかる」って何語!? 別に知らなくてもいいレア北海道弁(2021年1月10日 掲載)

意味が分からないと怒られる?「ちょす」

「それ、ちょさないで~」

あなたはこう言われたらどうしますか? 意味を理解できないままあることをすると、怒られてしまうかも。

“ちょす”は、“さわる”という意味。北海道だけではなく、東北地方などでも使われているそう。

【参考】【北海道弁講座】わからないと怒られてしまうかも!? 使用頻度高めな方言「ちょす」(2021年2月6日掲載)

 

つまり、「つっぺかって、ちょすんでない!」という言葉は「(鼻血が出たら)ティッシュつめて、触らないでおきなさい!」という意味だったんです。

このフレーズで3つも北海道弁をマスターできましたね。次回の北海道弁講座にも乞うご期待!

※こちら記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。

【画像】maroke、EKAKI、Graphs  / PIXTA(ピクスタ)