TOP > 知る > 明日誰かに言いたくなる!道産子も意外と知らない「北海道雑学」3つ
ジンギスカン

明日誰かに言いたくなる!道産子も意外と知らない「北海道雑学」3つ

木彫りの熊、ジンギスカン、『谷田のきびだんご』。北海道を象徴するものから地元で愛されているものまで、たくさんの名産品があります。

そんな当たり前のように身近にある名産品も、道産子も知らないような歴史的な背景があるかも!? ということで、今回は明日誰かに話したくなる北海道雑学をご紹介します。

1:北海道の木彫り熊はスイスにルーツが…!

木彫りの熊は、熊をかたどった木製の民芸品です。“北海道といえば熊”というイメージがあると思いますが、このイメージはどのようにできたのでしょう。

最初に木彫りの熊が作られたのは、北海道の南部、渡島半島にある八雲町。今から97年前の1924年に、木彫りの熊の制作がはじまったのだとか。

八雲町内には尾張徳川家が経営する徳川農場がありました。その農場主だった19代当主の徳川義親が、ヨーロッパ視察中にスイスの木彫りの熊を買ったそう。その木彫りの熊を参考に、歩いている姿や座っている姿、パイプ置き場や灰皿として使えるものなどが作られていきました。

そんな八雲の影響を受けつつ、アイヌが彫った木彫り熊として有名になっていったんです!

このような木彫りの熊の隆興と戦前の北海道旅行ブームが重なり、1家に1つといわれるほど人気のお土産になったと考えられます。

【参考】なぜ木彫りの熊は北海道土産の定番になったのか?鮭をくわえない熊にも注目(2021年2月13日掲載)

2:ジンギスカンは元々、道民に嫌われていた!?

いわずと知れた北海道のご当地グルメ、ジンギスカン。柔らかな羊肉の食感と、ジューシーなタレのコンビは最高ですよね!

観光客にも地元客にも愛される料理ですが、北海道で広まったのには意外な歴史的背景が隠されているんです。

北海道のジンギスカン文化は、明治時代の毛織物ブームによってはじまったといってよいでしょう。欧米文化の流入による毛織物の需要増大にともなって、政府は羊毛を国内生産するために“めん羊”の育成に力を注ぎました。北海道の涼しい気候は牧羊に向いていて、さかんに行われていたそうです。

しかし、毛を取ったあとの羊に関しては、食べようという声は上がりませんでした。なぜなら、海の幸にも山の幸にも恵まれていた北海道では、わざわざ羊肉を食べる必要がなかったから。また、臭みがあるという理由で、逆に人々からは敬遠されていたのです。

そんな中でも、北海道で“羊を食べる”という概念が浸透したのは、羊毛生産の副産物として余ってしまう羊肉を「どうにかして有効活用できないか」と考えた政府が羊肉食の普及に努めたから。いろんな歴史を経て、今では家庭やレストラン、季節の行事など、さまざまな場面で活躍するようになりました。

【参考】北大生が徹底考察!ジンギスカンが北海道で広まった理由を、歴史から読み解いてみた(2021年2月13日掲載)

3:懐かしのきびだんごには「きび」が入っていない!

北海道銘菓として道民に親しまれてきた『谷田のきびだんご』。“きびだんご”といえば、日本の昔話『桃太郎』ですが、『桃太郎』の発祥地は、岡山県であるという説があります。そのため、きびだんごは岡山名物としても知られているんですよ。

岡山県の老舗菓子店「廣榮堂」の『元祖きびだんご』は、穀物の“きび”を使っているのに対して、『谷田のきびだんご』は“きび”を使用していません。

北海道のきびだんごは、岡山のそれとは異なり、『谷田のきびだんご』は、北海道開拓時の助け合いの精神と関東大震災からの復興という願いを込め「起備団合」という字を当て命名しました。そして「きびだんごだから桃太郎だろう」ということで桃太郎のキャラクターを使ったのだそう。

“きび”を使っているから“きびだんご”なのではなく、当て字からきているのですね!

北海道でおなじみの『谷田のきびだんご』は、大正12年創業以来変わらない伝統製法で作られ、今も多くの人に愛されていますよ。

【参考】きびだんごは岡山県だけじゃない!意外な味も登場中の「懐かしい道産子おやつ」(2021年2月8日掲載)

 

知らなかった“雑学”はありましたか? 家族や友人にクイズを出してみても楽しいかもしれませんね。

※こちら記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。

【画像】Akio Miki / PIXTA(ピクスタ)、Nishihama / shutterstock、谷田製菓株式会社