きびだんごは岡山県だけじゃない!意外な味も登場中の「懐かしい道産子おやつ」
あなたは、『日本一きびだんご』をご存じですか? これは「谷田製菓株式会社」が販売しているおやつです。同社が作るきびだんごは「谷田のきびだんご」として、大正時代から親しまれてきました。
「谷田のきびだんご」って?
北海道銘菓として道民に親しまれてきた「谷田のきびだんご」。“きびだんご”といえば、日本の昔話『桃太郎』ですが、『桃太郎』の発祥地は、岡山県であるという説があります。そのため、きびだんごは岡山名物としても知られているんですよ。
しかし、北海道のきびだんごと岡山のそれとは異なります。「谷田のきびだんご」は、北海道開拓時の助け合いの精神と関東大震災からの復興という願いを込め「起備団合」という字を当て命名しました。そして「きびだんごだから桃太郎だろう」ということで桃太郎のキャラクターを使ったのだそう。
きびだんごが誕生した当時は、日持ちと腹もちの良さから農作業や炭鉱夫の補助食品として重宝されていました。それは現在でも変わらず、きびだんごはおなかの持ちが良いと好評です。
一方で、岡山県名産のきびだんごは、きびだんごの原料“きび”と現在の岡山・広島がその昔「吉備国」と呼ばれていたことによるという説があります。
また、材料も異なります。岡山県の老舗菓子店「廣榮堂」の『元祖きびだんご』は、穀物の“きび”を使っているのに対して、「谷田のきびだんご」は“きび”を使用していません。
大正から変わらない伝統製法でつくる
上の画像は、もちに“あん”を入れた様子。『谷田のきびだんご』は、大正12年創業以来変わらない伝統製法で作られます。
材料は、麦芽水飴、砂糖、生あん、もち米の4種類。もち米をもち状にし、あん・水飴・砂糖を練り合わせて、型に流し込んでゆっくりと冷やす。
シンプルでありながら、配合や練り合わせるタイミングには技術がいるそう。
新作フレーバーからも目が離せない
大正時代から続く伝統の味『日本一きびだんご』だけではなく、新作フレーバーのきびだんごも楽しめます。
『北海道日本ハムファイターズ』とのコラボでは、『ファイターズきびだんごミルク味』が登場。パッケージには、『ファイターズマスコット』が。また、メロン果汁を使った『きびだんご物語 メロン編』や濃縮牛乳を使った『きびだんご物語 牧場編』なども販売されています。
『日本一きびだんご』とは違った味わいを楽しめるはず!
大正時代から続く伝統の味。北海道の代表的なおやつを食べてみては?
【参考】
谷田製菓株式会社
桃太郎|桃太郎の起源と昔話・桃太郎の誕生:JR西日本
きびだんご | 廣榮堂
【画像】谷田製菓株式会社