北海道民なら読めないとヤバい!? ちょっと読みにくい「市町村名クイズ」9問
全国には難解な地名が多く存在しますが、北海道はまさに難読地名の宝庫。漢字の表記は簡単でも、とにかく読み方が難しい地名も多いですよね。
今回は、北海道の自治体名から少し読みにくい難読地名クイズを出題。みなさんはいくつ読めますか?
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Q1:興部町
オホーツク海に面した、酪農と漁業がさかんな、あの町です。読めますか?
A:おこっぺちょう
“おこっぺ”と呼ばれる由来は、以下の通りです。
町名の“おこっぺ”はアイヌ語“オウコッペ”より転訛したもので、“川尻の合流しているところ”の意であり当時は、興部川、藻興部川が合流し、オホーツク海に注いでいたところから、このように呼んでいたとされています。
引用:北海道興部町ホームページ
“興部町”には歴史のあるマラソン大会があります。その名も“おこっぺ牛乳(ちち)の里マラソン大会”。一目で酪農の町とわかりますね!
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Q2:増毛町
“増毛町”は、日本海の海岸線に位置する『留萌管内(るもいかんない)』にあります。読めますか?
A:ましけちょう
正解は“ましけ”でした。北海道の地名はどれも変わったものが多いですね。“増毛”の由来は、町のホームページに次のように書いてありました。
増毛町の町名の由来は、鰊(ニシン)が群来(くき)ると海一面にかもめが飛ぶことから、アイヌ語で「かもめの多いところ」という意味の「マシュキニ」又は「マシュケ」が転じたものであるといわれています。
引用:北海道増毛町ホームページ
増毛町はかつてニシン漁が圧倒的な存在感を放っていましたが、今では色んな種類の海の幸が楽しめます。甘えび(同じ『留萌管内羽幌町』と並んで水揚げ量全国トップクラス)、タコ、ウニ、鮭、など盛りだくさん! もちろん、糠ニシンや数の子もあります。
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Q3:音威子府村
人口が道内最少。「北海道で一番小さな村」とされる“音威子府村”。読めるでしょうか?
A:おといねっぷむら
“音威子府”という名前の由来、気になりますよね? ホームページを覗くと、次のようにありました。
アイヌ語で濁りたる泥川、漂木の堆積する川口、または切れ曲がる川尻の意。
昭和38年常盤村から音威子府村に改称する。
この名前が選ばれたということは、それだけこの地域の人々にとって川の存在が大きかったということを示しているのかもしれません。
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Q4:標茶町
『釧路湿原』が有名な場所。人より牛の方が多い町と紹介されることもありますよ。
A:しべちゃちょう
しべちゃ、と読むんですね。一体どのような由来があるのでしょうか。
標茶(しべちゃ)はアイヌ語の「シペッチャ」という発音がなまったものです。
「大きな川のほとり」を意味しており、語源のとおり町の中心に母なる川「釧路川」をはじめ、別寒辺牛川、西別川の三大河川により産業と開拓の歴史が刻まれています。
引用:北海道標茶町ホームページ
“標茶”のスケールを体験できるおすすめスポットは『多和平展望台』。
360度の地平線が見渡せる展望台です。雄大な景色を存分に楽しめます。この展望台、実は日本一の広さを誇る『標茶町育成牧場』のなかにあるんです。そのおかげで放牧されている牛やサフォーク種の羊を見ることもできます。
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Q5:弟子屈町
釧路市内から北に80km、『釧路川』の最上流部に位置している“弟子屈町”。観光地として有名な『摩周湖』がある、あの町ですよ。
A:てしかがちょう
正解は“てしかが”でした。由来について、町のホームページで詳しく説明されていました。
町名弟子屈(てしかが)の「テシカ」とはアイヌ語で「岩磐」、「ガ」は「上」という意味です。
この場所は現在の摩周湖観光協会付近にあたり、かつては釧路川がその岸を洗っていました。
非常に岩の多い急流でしたが、同時に魚のたまり場のようなところでもあったため、アイヌの人達は何とかこの魚を獲りたいと網をかけようとしました。ところが、岩が多くついに杭を打ちこむことが出来なかったそうです。
アイヌの人達は「せっかくたくさんいる魚をとる仕掛けもできない岩磐の上だ」と嘆きました。
弟子屈の語源はこれから生まれた訳です。
アイヌの人たちが感じたことが地名に反映されているんですね。
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Q6:厚岸町
“厚岸”は、釧路の隣町で太平洋に面した町です。何と読むでしょうか?
A:あっけしちょう
あっけし、と読むんですね。アイヌ語由来で「ニレ皮をいつも削る所」*という意味だそうです。
厚岸といえば豊かな海産物。サンマやアサリ、ホタテなどが水揚げされます。そしてなんといっても有名なのは牡蠣! 厚岸を訪れると、牡蠣尽くしの料理を楽しめそう。
*参考:『北海道地名分類辞典』本多貢(北海道新聞社、1999)
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Q7:比布町
北海道旭川市に隣接し、「大雪山が世界一きれいに見えるまち」といわれています。
A:ぴっぷちょう
正解は“ぴっぷ”でした。町名の由来は、やはりアイヌ語が関係しているそう。
比布(ぴっぷ)の地名は、アイヌ語のピプまたはピピから出たもので「沼の多いところ」あるいは「石の多いところ」の意といわれています。
昔は湿地帯が多かったことや、石狩川の川床には石が多かったためピプ、ピピが転訛し音訳して名付けられたと考えられています。
引用:北海道比布町|まちの概要
『大雪山』とは、北海道の最高峰・旭岳を擁する20連峰のこと。“比布町”は『大雪山』の真正面にあり、連なる山々を端から端まで眺めることができます。時間帯や季節によって表情を変える『大雪山』は“比布町”の代名詞です!
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Q8:和寒町
最低気温が-30℃に突入する極寒の地です。みなさん、読めるでしょうか?
A:わっさむちょう
”ワッサム”という地名の由来はアイヌ語で「ニレの木の傍ら」という意味の「ワットサム」が転じたものとされています。*
和寒。漢字からしても寒そうな地名ですね。和寒町はシャレだけでなく、ただでさえ寒い北海道の中でも有数の寒さで、名をはせています。
*参考:アイヌ語地名リスト/ 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室
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Q9:足寄町
美しい湖があることで有名な場所ですよ。
A:あしょろちょう
読み方は“あしょろ”。地名の由来はアイヌ語の「エショロペッ(沿って下る川)」であるという説があります。*
足寄の観光名所『オンネトー』は阿寒摩周国立公園の最西端の、雌阿寒岳のふもとにある湖。季節や天候、風、見る角度によって澄んだ青やエメラルドグリーン、ダークブルーに色が変わり、さまざまな表情を楽しめることから「神秘の湖」と呼ばれています。
*参考:足寄町ーとかち晴れ
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いくつ正解しましたか? 旅行などで難読地名の地域を訪れると覚えやすいかもしれませんね。ほかの難読地名もぜひ探してみてください。
※こちらの記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。
【画像】madk、leicahiroba / PIXTA(ピクスタ)