ごみステーション

コレなんて呼ぶ?実は全国的ではなかった「道産子流モノの呼び名」3つ

大阪弁や博多弁、秋田弁など日本全国に存在する“方言”。日常的に使っているモノの呼び方が、実は方言だったということを聞いて驚いたことはありませんか?

今回は、北海道民が日常使いする言葉の中から実は全国的ではなかったモノの呼び名をご紹介。言葉によっては北海道だけではなく、東北や九州などの地域で使われているものも!

いくつ知っているか数えてみたら、明日誰かに言いたくなってしまうかも!?

1:「おつゆ」

「おつゆ」と聞いて思い浮かべるもの……日本人にはお馴染みの梅雨? 朝、草木につく水滴の露?

いえいえ、北海道民に聞くときっとほぼ同じ「ああ、お味噌汁でしょ?」という答えが返ってくるはず。実は、北海道では方言として昔からお味噌汁のことを「おつゆ」と呼ぶんです。

「おつゆ」という呼び方は、基本的に汁物全てに使えます。お味噌汁、お吸い物、中華スープ……いろいろ一括りにして使えるので便利! コーンスープやミネストローネなどは「おつゆ」に含まれないという人もいますが、どこまでを「おつゆ」と呼ぶかについては家庭ごと・人ごとで基準が異なるようです。

実家にいるときは自然と「おつゆ」と呼んでいるけど、自宅では「お味噌汁」に切り替わる……など、札幌では若い世代になるほど使う人が少なくなってきているという声も。

ちなみに、この「おつゆ」という呼び方は、北海道以外の地域でも使われています。東北や近畿で特に使われる場合が多いものの、日常的におつゆと呼ばない地域でも「お味噌汁のことを指すらしいぞ」、という認識は広まっている様子。もはや方言ではなく、共通の表現になりつつあるんですね!

【実は方言だった】「おつゆ」って?梅雨や露じゃなくてアレなんです(2021年1月12日掲載)

2:「ごみステーション」

日本に住んでいる人なら、大抵の人は見たことがあるであろうこちらのスペース。“ごみ集積所(=家庭ごみを捨てる場所)”、あなたはなんて呼んでいますか?

ごみ捨て場、ごみ置き場……いろんな呼び方がありますが、実は北海道では独特の呼び方があるんです。

「えっ?ごみステーションでしょ?」と思ったあなた! 北海道に住んだことのある、もしくは住んでいる方ではありませんか?  北海道では、ごみ集積所のことを当たり前のように「ごみステーション」と呼んでいるんです。一般的に使われている聞き慣れた呼び方のため、北海道生まれだと、「これが珍しい呼び方だなんて知らなかった」という人も少なくないのでは?

しかしながら北海道の他にも、各自治体がごみステーションと呼び方を定めている場合もあります。例えば、鹿児島市では「ごみステーション」。他の自治体でも、「ごみ回収ステーション」「ごみ収集ステーション」といった呼び名がみられました。

【参考】【わかったら道民】北海道独特の呼び名「ごみを捨てる場所」をなんて呼ぶ?(2020年12月11日掲載)

3:「汽車」

あなたはこの画像に写っているものを何と呼びますか? “電車”? それとも“汽車”?

実は道民*には、“汽車”と呼ぶ人が多いのだとか。道産子は電車で通学・通勤することを汽車通学・通勤すなわち“汽車通”と呼ぶことがあります。

道産子が列車のことを“汽車”と呼ぶ理由は諸説があります。よく耳にするのは、昔は線路を汽車しか走っていなかったため、今でも線路を走る列車を“汽車”と呼んでいるという説です。

線路を走る列車を“汽車”と呼ぶ人もいますが、呼び方にはかなり個人差があるよう。JR線を走る列車を“汽車”、市内を走る路面電車を“電車”と呼び分ける人が多いようです。

“電車”と“汽車”。あなたは、どちらで呼んでいますか? 道産子が列車のことを“汽車”と呼ぶ理由にはいろいろな説があるので、ぜひ調べてみてくださいね!

*北海道以外の地域でも同様に汽車と呼ばれることがあります。


【参考】これが「電車」じゃないってどういうこと!? この乗り物の呼び名は…(2021年1月8日掲載)

 

普段何気なく使っているのに、実は全国的ではない北海道の“モノの呼び方”。あなたはいくつ知っていましたか?

【画像】Tataya Kudo / shutterstock、CRENTEAR / PIXTA(ピクスタ)

※こちら記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。

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