【実は方言だった】「おつゆ」って?梅雨や露じゃなくてアレなんです
「おつゆ」と聞いて思い浮かべるもの……日本人にはお馴染みの梅雨? 朝、草木につく水滴の露? いえいえ、北海道民に聞くときっとほぼ同じ「ああ、お味噌汁でしょ?」という答えが返ってくるはずです。
実は、北海道では方言として昔からお味噌汁のことを「おつゆ」と呼ぶんです。
汁物はとりあえず「おつゆ」でOK
「おつゆ」という呼び方は、基本的に汁物全てに使えます。お味噌汁、お吸い物、中華スープ……いろいろ一括りにして使えるので便利! 筆者の家庭では、コーンスープやミネストローネなどは「おつゆ」に含まれないという認識ですが、どこまでを「おつゆ」と呼ぶかについては家庭ごと・人ごとで基準が異なります。
日常生活では、札幌においては若い世代になるほど使う人が少なくなってきているように感じています。実家にいるときは自然と「おつゆ」と呼んでいるけど、自宅では「お味噌汁」に切り替わる……など。
北海道だけじゃない!「おつゆ」と呼ぶ地域は結構多い
そしてこの「おつゆ」という呼び方は、北海道以外の地域でも使われています。筆者が調べてみたところ、東北や近畿で特に使われる場合が多いものの、日常的におつゆと呼ばない地域でも「お味噌汁のことを指すらしいぞ」、という認識は広まっている様子。もはや方言ではなく、共通の表現になりつつあるんですね。
北海道を代表するおつゆといえば…「石狩汁」!鮭の切り身で簡単
お味噌汁は地域によって使用する具材に特徴がありますが、北海道のおつゆといえば「石狩汁」が有名です。
筆者も幼い頃から良く食べていたので懐かしくほっとする家庭の味。鮭の切り身で気軽に作れる、簡単な作り方をご紹介します。
<材料(2〜3人分)>
・鮭の切り身 一切れ
・ネギ 5cm
・にんじん 3cm
・大根 3cm
・じゃがいも 1個
・だし汁 3カップ
・味噌 大さじ2
※野菜はお好きなものでOK
<作り方>
(1)にんじん・大根・じゃがいもを水洗いして皮を剥く
(2)にんじんと大根はイチョウ切りに、じゃがいもと鮭を一口大に切る
(3)鍋に2とだし汁を入れて火にかけ、沸騰したらアクをとって弱火で煮る
(4)じゃがいもに火が通ったら味噌を溶かしいれる
寒い冬にはもってこい! 栄養がたっぷりとれて温まれるので、ぜひ試してみてくださいね。
【画像】Tataya Kudo、Nishihama / shutterstock