さすがに読めない?全問正解できたらすごい「漢字3文字」の北海道難読地名クイズ全5問
難読地名がたくさんあることで有名な北海道。これまでもたくさん難読地名クイズを出題してきました。
今回は、難読地名の中から漢字3文字のクイズを5問出題。全問正解を目指してぜひチャレンジしてみてくださいね!
Q1:老者舞
A.おしゃまっぷ
“おしゃまっぷ”と読みます! 正解しましたか?
「おしゃまっぷ」ってどういう意味?
老者舞の語源は、北海道の先住民であるアイヌの人達の言葉だとされているそうです。
釧路町のホームページを見てみると以下のような記載がありました。
【参考】【北海道難読地名クイズ】もう読ませる気ないっしょ!牡蠣が有名「老者舞」(2020年12月23掲載)オシャマップをアイヌ語で解釈すると、オ(川尻)サマッキ(横たわっている)プ(倉“のような形”)となり、シュマ(岩)マップ(倉のような山)を意味し、表記の解釈となった。川口の岩は、大黒岩と呼ばれ、厚岸湾の大黒島に似ているところから名付けられた。
引用:釧路町観光博物館
Q2:尾岱沼
A おだいとう
おだいとう、と読むのですね。そういえば真ん中の字は、かつてファイターズに在籍していた陽岱鋼選手の“岱”です! “沼”さえ読めればというところでした。でも、やっぱり簡単ではないですね。
「尾岱沼」の由来は?
北海道の地名由来=アイヌ語由来というのは、かなりの割合で当てはまりますが、“尾岱沼”もご多分に漏れずアイヌ語由来です。ではどのような由来なのでしょうか? 北海道環境生活部アイヌ政策推進局アイヌ政策課のアイヌ語地名リストには次のようにあります。(※)
【参考】【北海道難読地名クイズ】道東は難読地名の宝庫?魅力たっぷりの「尾岱沼」(2021年1月5日掲載)カナ表記はオタエトゥ、ローマ字表記はota-etuです。アイヌ語としての意味は砂・岬といった意味だそうです。 以下、解釈及び由来です。 〈野付湾に突き出した市街地の所がこの名の発祥地であるが、この辺一帯の地名となったようである。ota-etuが「おたいと」と訛り、それに尾岱沼と当て字された。この付近では沼と書いて「とう」と読ませている地名が他にもある。アイヌ語のト(to 沼)がこの辺の和人の間でも日常語として使われていて、トという音に沼と当て字されたものらしい。〉
引用:北海道環境生活部アイヌ政策推進局アイヌ政策課 アイヌ語地名リストp29
※表に基づいて、筆者が一部文章化
Q3 :雄信内
A おのぶない(天塩町)、おのっぷない(駅名)
「雄信内」の由来
おのっぷないの方がアイヌ語からそのままという感じがしますが、雄信内の由来はどのようなものなのでしょうか? 北海道のホームページにあるアイヌ語地名リストを見てみましょう(※)。
カナ表記では、オヌㇷ゚ウンナイまたはオヌプンナイと表記し、ローマ字表記ではo-nup-un-nayと表記します。
アイヌ語の意味は、川尻に原野のある川だそうです。
以下、解釈及び由来です。
〈旧図を見るとヲヌフナイであり、当時はウンを省いた形でo-nup-nayと呼んでいたのであろう。〉
引用:北海道環境生活部アイヌ政策推進局アイヌ政策課 アイヌ語地名リストp31
※一部表を基に筆者が文章化
Q4 :男能富
A だんのっぷ
某タイヤ会社の名前に響きがそっくりですね……!
地名の由来を探ったのですが、これといったことはどうやらわかっていないようだということです。
もし、この記事をお読みになっている皆さんの中にご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!
【参考】【北海道難読地名クイズ】俺たちを読んでみろ!道北の難読地名「雄信内&男能富」(2021年1月7日掲載)Q5:椴法華
Aとどほっけ “とどほっけ”と読むそうです! 読めましたか~? 椴は植物の椴松(とどまつ)、法華は、法華宗の略称で使われることがありますよね。
「椴法華」の由来は?
函館市のホームページには、このように記載されていました。
アイヌ語のトトポケ(岬の陰)に由来する(諸説あり)。
引用:椴法華の歴史 / 函館市
椴法華は、恵山岬の西側に位置することから、トトポケ(岬の陰)と呼ばれていたのではないでしょうか。諸説があるということなので、ぜひ調べてみてください。
みなさんはいくつ正解できましたか? 北海道にはまだまだ、面白い読み方の地名がたくさんあります。
気になる方は、ぜひ調べてみてくださいね!
※こちら記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。
【画像】CRENTEAR / PIXTA(ピクスタ)