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知ってたら道民!? 北海道で愛される「ちょっと変わった食べ物」3選

「美味しいものが食べたい!」という目的だけでも、十分旅行が楽しめる北海道。スープカレーや締めパフェなどの定番グルメのほかにも、“変わった食べ物”があることをご存じでしょうか。

今回は、北海道で愛されるちょっと変わった食べ物をご紹介します。知っていたら道民レベル!? のグルメたち、あなたはいくつ知っていますか?

1:老舗ホテル考案の定番レシピ「ラーメンサラダ」

北海道発祥の“ラーメンサラダ”。初めて聞く人は「ラーメンならわかるけど、……サラダ!?」と困惑するかもしれません。簡単にいうと、ラーメンサラダとはラーメンの麺を使用した冷製サラダを指します。「ラーサラ」と略して呼ばれることも多く、家庭料理として日常的に食卓に上ったり学校給食にも登場するほど、道民にとっては馴染み深いメニューの1つなんですよ。

北海道の居酒屋でもかなりの確率でラーメンサラダが提供されており、まさに子どもから大人まで幅広い年代の道民に愛されるご当地グルメです。

札幌市中央区にある老舗ホテル「札幌グランドホテル」のレストラン『ビッグジョッキ』で考案したものが元祖とされています。1985年のオープン時に当時のシェフが考案したラーメンサラダは、実は今も定番メニューとして残っており、長年愛され続けているんですよ。

野菜だけのサラダよりボリュームもあるので、ガッツリ食べたい時にもおすすめ。ぜひ一度食べてみてくださいね。

【参考】なまら簡単に作れるべさ!北海道民が愛するご当地グルメ「ラーメンサラダ」(2020年12月16日掲載)

2:母の愛情と知恵が詰まった「甘納豆」入り赤飯

道外出身の人々からすれば、赤飯が甘いなんて考えられませんよね。ところが北海道の赤飯は甘いのです。北海道の赤飯は小豆ではなく“甘納豆”を使うそうで、なんとコンビニエンスストアやスーパーマーケットでも赤飯といえば甘納豆。

甘納豆の程よい甘さと赤飯の塩味が絶妙なバランス。チョコレート×ポテトチップスの組み合わせに似た心地よさ。道民はこれを主食におかずを食べると聞きましたが、3時のおやつのスイーツとしても成立するご当地グルメです。

ちなみに、なぜ北海道では赤飯に甘納豆を使用するのかというと、そこには母の愛情が。

時は昭和20年代後半、札幌にある学校法人光塩学園の創設者南部明子氏により「忙しいお母さんが手軽に赤飯を作れるように」と調理に手間のかかる小豆ではなく既に調理済みの甘納豆を使用することが考案されました。そこには自身も働く母であったため、「子どもたちの喜ぶものを食べさせてあげたい」という想いもありました。

その後、南部氏は道内各地で講演会を行い、その際に甘納豆の赤飯レシピを紹介したところ人気を博し、全道へと広まり現在まで食文化として定着したのです。

母の愛情と時短レシピ。意外な出自に驚きですが、なんだか温かい気持ちになりますね。北海道を訪れた際は朝食にも、夕食にもそしておやつでも“甘納豆の赤飯”はいかがでしょうか。

【参考】【北海道に住んで驚いた】北海道の赤飯はスイーツ?入っているのは小豆じゃなかった(2020年12月17日掲載)

3:おでんに入れるさつま揚げ⁉ 道民の定番「マフラー」

「おかあさん、今日のおでん、“マフラー”入れたいな」

そんな親子の会話をもしあなたが聞いたとしたら、なんのことだか分かるでしょうか。“マフラー”と聞くと、車のマフラーを想像したり、首に巻くものをイメージしたりするかと思います。

ですが、一部の道民はおでんを目の前にして“マフラー”と聞くとき、おでんの具を思い浮かべるんだとか。

実はマフラー、北海道では古くから作られているさつま揚げなんだそうです。角ばっていて細長い形状をしていることから、マフラーと呼ばれるようになった、という説があるそう*1。

おでんや煮物なんかにすると、ダシの味がしみてとても美味しそうですね。

*1出典:株式会社堀川 商品ページ

【参考】道民にはあたり前のこと?冬の日常生活に関わる「北海道あるある」3選(2020年11月25日掲載)

 

北海道で愛される“変わった食べ物”、あなたはいくつ知っていましたか? どれも病みつきになるものばかりなので、ぜひ食べてみてくださいね。

※こちら記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。

【画像】@bentfork69-instagram