はじめて聞くと紛らわしい!北海道民のいう「あしたあさって」はいつのこと?
道産子のみなさん、日付の確認をするときや待ち合わせの日程を決めるときに、「あしたあさってね」と伝えませんか。でもこの言葉、どうやら北海道の方言のようです。意味を知らないと、相手が日程を勘違いしてしまうかも。今回はそんな少しややこしい意味の北海道弁講座です。
「あしたあさって」っていつのこと?
道外の人からすると、「あしたあさって」といわれると、明日なのか明後日なのか、明日と明後日両方のことなのか……といつのことやらわかりませんよね。さて、いつのことだと思いますか?
北海道では「明後日」という意味
北海道民が使う「あしたあさって」は「明後日」のこと。「明日」は含まれておらず、「明後日」だけを指しています。
日付を口に出して順番にカウントするときは、「きょう、あした、あさって、しあさって……」と続けていいますよね。そのなかで「あしたあさって」と続けていう形が残ったとか……!?
ただ一般的には、続けていうとどちらも含める場合が多いです。たとえば「きょうあす」なら「今日と明日」とどちらも含みますよね。「あしたあさって」で「明後日」だけ指す北海道弁は、独特な表現なのかもしれません。
ただし、絶対に使う方言というわけではなく、むしろ「明後日」と伝えたいときは「あさって」と単独でいうことも多いです。
例文で「あしたあさって」をマスター
実際に「あしたあさって」の北海道弁を使った例文もご紹介します。ややこしく聞こえますが、意味はシンプルです。
<例文1>
「じゃあ、あしたあさってに会おうよ」
意味)じゃあ、明後日に会おうよ
<例文2>
「あしたあさってからテストじゃん!」
意味)明後日からテストじゃん!
番外編:三重県などでは「しあさって」が「ささって」?
ちなみに三重県や中部地方、北陸地方では、明後日の次の日である「明明後日(しあさって)」のことを「ささって」という地域があるそう。
どうやらこの方言にはルールがあるようです。“来週”の次の週は“さ・らいしゅう(再来週)”、“来年”の次の年は“さ・らいねん(再来年)”。同じルールに乗っ取ると、“明後日”の次の日は「さ・あさって」、これが短くなって「ささって」になっているのだとか。
同じ日本でも違った表現があるのは面白いですよね。
道産子から「あしたあさって」といわれたときにはいつなのかと困惑しないで、「明後日」のことだと覚えておいてくださいね。
【参考】NHK津放送局ブログ
あした、あさっての次は?方言”ささって”の謎 / NHK
【画像】
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