北海道の方言6つ!北海道民が驚いた「実は方言だった」名詞まとめ【part.2】
道外の人と話していて、言葉が通じなかった経験はありますか? 思わず方言が出てしまったり、そもそも方言と気づかずに使っていたり……。方言と共通語の使い分けはなかなか難しいもの。
そこで今回は、北海道弁だと知らなかった!という声が多かった北海道弁の名詞を6つご紹介します。
北海道弁9:番茶
【標準語】ほうじ茶
標準語である「番茶」ですが、北海道民にとって「番茶」は「ほうじ茶」のこと。一方、標準語で「番茶」というと「緑茶」です。
「番茶」は食品表示法で「新芽が伸びて硬くなった茶葉や古葉、茎などを原料として製造したもの及び茶期(一番茶、二番茶、三番茶など)との間に摘採した茶葉を製造したもの」*と定義されています。
ほうじ茶も茶葉を加工して別の風味に仕上げているため、緑茶ではない番外のお茶といえるかもしれませんね。
【もっと詳しく】北海道弁「番茶」の意味や使い方は?
北海道弁10:青たん
【標準語】あざ・青あざ
北海道の方言「青たん」は「あざ」や「青あざ」を意味します。北海道の方言として東京や大阪などにも伝わり、一般的に使われています。ほかにも青森や福島、富山などでも、あざのことを「青たん」と呼んでいるようです。
赤ちゃんや幼児のお尻や背中にできる蒙古斑など、生まれつきあるものは「あざ」、打撲やケガなど後からできるものは「青たん」と使い分けるのが一般的。
【もっと詳しく】北海道弁「青たん」の意味や使い方は?
北海道弁11:ぶす色
【標準語】内出血した皮膚の色(紫黒色)
北海道弁「ぶす色」の意味は、内出血してあざになっている皮膚の色のことで、黒っぽいような青っぽいような紫色の状態を指します。
佐渡弁では、北海道弁と同じく、内出血して青あざになった皮膚の色を「ぶす色」というそう。ちなみに長野県でも北側の地域では、「ぶすど色」というらしいです。
【もっと詳しく】北海道弁「ぶす色」の意味や使い方は?
北海道弁12:げっぱ
【標準語】最下位・ビリ
「げっぱ」とは北海道弁で「最下位」や「ビリ」という意味を表します。「げれっぱ」、「げれ」という場合もあります。「かけっこげっぱだった~」などと使います。
ちなみに、北海道だけでなく津軽弁などでも同じように使われているそうです。
【もっと詳しく】北海道弁「げっぱ」の意味や使い方は?
北海道弁13:ドンパ
【標準語】同期・年が同じ人
「ドンパ」は北海道では「同期や年が同じ人」という意味で使われます。
たとえば「あの子なんて子?」「ああ、○○君ね。僕らとドンパだよ」といったように会話のなかで出現します。
「ドンパ」の由来には有力な説が存在しないようで、先輩、後輩、同輩の「同輩」が転じた説もありますが、明確な根拠は存在していません。
【もっと詳しく】北海道弁「ドンパ」の意味や使い方は?
北海道弁14:ガス
【標準語】霧
「ガス」は「霧」のことを指します。これは北海道東部地方の方言です。とくに、日本で最も霧が発生する釧路出身の人にとっては馴染み深い呼び方のよう。
「ガスかかってる」という場合は「霧がかかっている」という意味で、けっして周囲に危険なガスが充満しており、少しでも火気に触れようものなら大爆発する……なんて状況ではありませんのでご安心を。
【もっと詳しく】北海道弁「ガス」の意味や使い方は?
ほかの地域に北海道弁と表現が似ている言葉があるのも面白いですね。方言への興味は尽きません!
【参考】緑茶の表示基準 / 公益社団法人日本茶業中央会
【画像】
チリーズ、hirost、NOV、Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
saengla、Tobias Schwindling / shutterstock
※こちらの記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。
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