意外と簡単!? なるべく言われたくない北海道弁「みったくない」とは【北海道弁講座】
みなさんは普段の生活で「みったくない」という言葉を使いますか? おそらく聞いたこともないという方が多いはずです。「みったくない」は北海道・東北地方を中心に利用されている方言です。
今回はこの「みったくない」という言葉について、意味や使い方などを紹介していきます。
「みったくない」の意味は?
「みったくない」という言葉は「みっともない」という意味。哀れな様子や見た目が良くない様子を示すときに使う言葉です。
「みっともない」は使ったことがありますよね。「みったくない」には、「みっともない」と同様に「格好が悪い」「ださい」というニュアンスも含まれます。
北海道弁「みったくない」の使い方
では「みったくない」は普段の生活でどのように使われているのでしょうか。ここでは2つ例を挙げて紹介します。
行為に対する「みったくない」
A「あ、財布が落ちてる! 中身だけもらっちゃおう!」
B「そんなみったくないことしないで、交番に届けよう!」
(標準語訳)
A「あ、財布が落ちてる! 中身だけもらっちゃおう!」
B「そんなにみっともないことをしないで、交番に届けよう!」
これは行為に対して「みったくない」が利用されるケースです。
物に対する「みったくない」
A「あの犬、シャンプーしてるのかな?」
B「本当だ。泥遊びでもしたのかな、みったくない姿だね。」
(標準語訳)
A「あの犬、シャンプーしてるのかな?」
B「本当だ。泥遊びでもしたのかな、みっともない姿だね。」
これは物や人に対して「みったくない」が利用されるケースです。
このように、「みったくない」は「みっともない」がなまった形の言葉であり、他の意味や用法は基本的に存在しないと考えてよいでしょう。
また、東北地方(特に日本海側の秋田県や山形県など)では、「みっともない」が「みったぐね」になっていることもあるそうです。
今回は「みったくない」という方言について紹介しました。頻繁に使う言葉ではありませんが、覚えておくといつか役に立つかも。
【参考】中標津町公式ホームページ
【画像】peach、mits、studio-sonic / PIXTA(ピクスタ)