未経験から転身!自分の仕事が「リアルタイムに全国へ届く」映像生配信の面白さ
北海道帯広市では世界で唯一、ばん馬という体の大きな馬が数100キロにも及ぶソリを曳きその速さを競うばんえい競馬が開催されています。開催日である土・日・月曜日には、ばんえい十勝【公式】YouTube等にて全12レースの内容が生放送されており、全国どこからでもばんえい競馬を観戦することができますよ。
今回は、そんなばんえい競馬のライブ映像配信にかかわるお仕事をされている参納槙吾さんに、お仕事内容や将来の夢について語っていただきました。
参納槙吾(さんのう・しんご)。1996年生まれ。帯広市出身。2021年より北海道有線放送株式会社ITV室にて勤務。
たまたま目に留まったばんえい競馬の仕事
北海道LikersライターCOCOA:現在のお仕事に就いた経緯を教えてください。
参納さん:最初のきっかけは、求人情報を見ていた時に偶然目に止まったことです。もともとテレビ関係の仕事に興味があったので面白そうだと思い入社しました。実は競馬をしたことは無く、馬が特別に好きというわけでもありませんでした。でもやっぱり生でばんえい競馬を観戦すると迫力が全く違いますね。仕事を続けるうちにばん馬の大きな体や、人間の力じゃとても動かせないような重いソリを曳く迫力に魅力を感じるようになりました。
北海道LikersライターCOCOA:参納さんのように、異業種から映像配信のお仕事に就かれる方も多いのですか?
参納さん:僕のように全くの未経験者という方はあまり会ったことがありません。ほとんどは機器系の学校を卒業しています。入社当初は映像に関する知識も経験も無く大変でしたが、周りの方が一つ一つ教えてくださり、自分のペースで進むことができました。未経験でも学びながら経験を積める環境だと思います。
リアルタイムに自分の仕事が伝わる魅力
北海道LikersライターCOCOA:普段のお仕事内容を教えてください。
参納さん:ばんえい競馬のレース映像や、ばんえい競馬解説番組『ばんスタ』をインターネットやテレビに配信することが主な仕事です。非開催日もばんえい競馬場では他の地方競馬映像が流れているので、その映像を映し出す機械やオッズを表示する機械の保守・管理業務を行っています。
映像配信の中でも現在は『ばんスタ』スタジオ内のスイッチャーを担当しています。スイッチャーは複数のカメラで撮影されている映像から必要なものを選び、切り替える仕事です。番組の進行スケジュールは事前にある程度決まっていますが、演者さんのアドリブも多いので、その時々に合った場面を判断し、カメラマンの方とコミュニケーションを取りながら映像を作っています。
北海道LikersライターCOCOA:どんなところに面白さを感じますか?
参納さん:映像がリアルタイムに放送されるのは面白いですね。収録ではないのでその時々に自分が切り取った瞬間がみなさんのもとに届いていると考えると、責任感や緊張感も感じますが、それと同時にとてもわくわくします。競馬は生ものですから同じレースは二度とありません。見どころを余すことなく伝えていければと思って臨んでいます。
競馬場でイベントが開催されたときはスタジオにもゲストがいらっしゃるので、いつもと違うスタジオの雰囲気を伝える画作りも新鮮で楽しいです。
やりたいことに飛び込む勇気
北海道LikersライターCOCOA:今後、お仕事を通してばんえい競馬をどのように盛り上げていきたいですか?
参納さん:「競馬」と聞くと、どうしても年齢層が高い方が楽しむイメージがあると思います。子どもから大人まで幅広い方にばんえい競馬に興味を持っていただけるよう、年齢に関係なく誰もが楽しめる映像を作って配信していきたいです。
北海道LikersライターCOCOA:最後に、ばんえい競馬の仕事に興味がある方へのメッセージをお願いします!
参納さん:僕たちの仕事は、全国にばんえい競馬の魅力を発信することができます。映像業界は入りづらさがあるかもしれませんが、挑戦してみたいと思ったらぜひ飛び込んでください!
ーーーやさしく、まぶしい笑顔で質問に答えてくださった参納さん。仕事への熱意やばんえい競馬への思いが画面越しに伝わってきました。「やりたいと思ったことがあるのなら飛び込む勇気が必要」とエールをくださったことが特に印象に残っています。これからも“一度きり”のばんえい競馬の映像配信を、ファンの一人として楽しみにしています!
連載「ばんえい競馬ではたらく人」では、ばんえい競馬を支える仕事に就くさまざまな人の魅力に迫ります。連載記事一覧はこちらから。
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