海栗

「海栗」読める?答えは文字そのまま。栗のような北海道名産の海産物【難読漢字クイズ】

2022.03.13

筆者はこれまでに何度か、読みが難しい北海道名産の海産物を紹介してきました。が、“海産物”といいながら、実は、魚しか紹介していなかったのです(※ここでいう魚とは、生物としての魚類のことです)。

というわけで今回は、筆者の記事で初、魚ではない北海道名産の難読海産物を紹介します。

イメージそのままが答え?「海栗」

というわけで今回の漢字はこちら。

冒頭で話した通り、魚ではございません。さらに、漢字をそのままイメージするとほぼ答えです。すなわち、栗みたいな見た目をした海産物が答えです。

今回は比較的簡単でしょうか? さっそくですが答え合わせです。正解は……

「ウニ」でした。ほかの表記だと、「海胆」とも書きます。栗もウニもとげに覆われてしているので、漢字をそのまま想像すれば難しくはなかったかもしれません。

北海道の「海栗」

北海道では、エゾバフンウニやムラサキウニという種類のウニが主に漁獲されています。北海道はウニの漁獲量が日本一で、主に羅臼、利尻、襟裳などで漁がさかんです。漁は、場所によって種類や旬が違う影響でほとんど年間通じて行われています。

ちなみに、ウニは食べた餌によって味が変わるといわれていて、北海道のウニが絶品といわれるのは、北海道の良質な昆布を餌としているため、だそうです。

「海栗」と「雲丹」

漢字で「ウニ」と書くのは大きく2種類ありますが、実はこの2つでは指し示すものに違いがあります。

具体的には「海栗」だと漁獲される生物としてのウニそのものを、「雲丹」だと食用になる卵巣の部分を指しています。

つまり、こちらが「海栗」。

そしてこちらが「雲丹」です。

 

というわけで、今回は「海栗」を紹介しました。「雲丹」とは違うのですね。

今回みたいに、同じ読みで同じ物を指していても、細かい対象が違う漢字、というものもあります。興味のある方はぜひ調べてみてください。

【参考】
うに | 北海道のさかな / 北海道ぎょれん
明鏡国語辞典

【画像】shige hattori / PIXTA(ピクスタ)