「柳葉魚」読める?アイヌ文化とのかかわりも深い「日本人に大人気の魚」名前は…【難読漢字クイズ】

「柳葉魚」読める?アイヌ文化とのかかわりも深い「日本人に大人気の魚」名前は…【難読漢字クイズ】

2022.01.04

北海道といえばアイヌ語由来の難読地名が有名ですが、地名以外の特産物にもなかなか難しい読みのものが存在します。

今回ご紹介するのは、おつまみにも大人気のあのお魚の名前。漢字から連想すればわかるかも?

「柳葉魚」はなんと読む?

「柳葉魚」と書いてなんと読むか。漢字の読み方よりも単語のチョイスを意識するとわかるかもしれません。北海道のみならず日本全国でメジャーな魚ですよ。

ということで、正解は“シシャモ”でした。柳の葉に見えなくもないですよね?

気になる「柳葉魚」の由来ですが、“柳の葉の魚”を意味するアイヌ語「スス・ハム」もしくは「シュシュ・ハモ」とされています。アイヌの伝承ともかかわりが深く、アイヌの神様が飢餓に苦しむ民のために柳の葉を魚に変えたという説などが伝わっています。

あなたの食べているシシャモとは別かも?

全国的にメジャーなシシャモですが、実は日本の北海道・太平洋沿岸にのみ生息する非常に貴重な魚。

それなのに全国どこでも比較的安価に入手できることを疑問に思った方、鋭いです。実は、みなさんが普段食べているシシャモのほとんどは“カラフトシシャモ”という北海道沿岸で水揚げされるものとは別種の輸入されたシシャモなんです。シシャモが川を遡上して産卵するのに対して、カラフトシシャモはその一生を海で過ごすなど、両者は生態そのものが大きく異なります。

カラフトシシャモは漁場も水揚げ量も豊富で世界的に流通していますが、日本固有のシシャモは水揚げ量に限りがあり流通量はさほど多くありません。ですからみなさんが普段スーパーや居酒屋などで目にするシシャモの多くは、北太平洋や北大西洋からやってきたカラフトシシャモというわけです。ちなみに北海道産のシシャモは十勝・釧路管内での漁獲がほとんどなんですよ。

 

シシャモが日本固有かつ北海道でしか獲ることのできないレアな魚だとは思いもよりませんでしたね。

なかなかお目にかかる機会がない北海道のシシャモですが、通販などで購入することもできるので、気になった方は要チェックです。

【参考】
新ししゃも豆知識 / 十勝総合振興局

【画像】masa、ささざわ / PIXTA(ピクスタ)