冬季限定「鍋焼きうどん」

喫茶店で鍋焼きうどん!? 地元に愛され続ける「大正時代創業のアイスクリームパーラー」(小樽市)

2021.10.20

小樽にある「アイスクリームパーラー美園」は北海道ではじめてアイスクリームを製造・販売した名喫茶です。小樽が商業港として活気にあふれていた大正8(1919)年に創業し、2019年には100周年を迎えました。今もなお当時の製法を守り続け、どこか懐かしいアイスクリームを食べられる名店として市民に愛されています。

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大正ロマンあふれる「アイスクリームパーラー美園」

「アイスクリームパーラー美園」は小樽駅から徒歩5分ほどのところにあります。入口にはのぼりやソフトクリームのオブジェが置かれ、ショーケースには懐かしい食品サンプルが飾られています。

外観だけで昔の喫茶店の雰囲気がただよっています。店内の雰囲気にも期待が高まります!

細く急な階段を上り2階の店内に入りましょう。

赤いじゅうたんが敷きつめられ、年代物のテーブルやイギリス製の椅子が。レトロな家具や置物が飾ってあり、まるで時が止まったようです。

こだわり抜いたアイスクリーム

「アイスクリームパーラー美園」の歴史は大正時代にさかのぼります。「アイスクリームパーラー美園」の創業者が、小樽の港に降り立った外国船の乗組員にアイスクリームの存在を聞いたのだそう。あまりの美しさに感動し、製法を学んで作ったのが始まりです。今も製法を受け継ぎ、素材にこだわったアイスクリームを提供しています。

人気No.1 の「プリンパフェ」

「アイスクリームパーラー美園」の一番人気は『プリンパフェ』。数量限定で、販売している時間帯も決まってはいないので、事前に「今日はプリンパフェありますか?」と電話で確認する方法が確実ですよ。

そのくらいレアな『プリンパフェ』。ファンはおそらく“自家製焼きプリン”がやみつきになるのでしょう。

よく口にする“ふわふわトロトロ”の食感ではなく、オーブンで焼いて作った固めで弾力のある仕上がりです。ほんのり卵味のするプリンの下は、スッキリ爽やかな「アイスクリームパーラー美園」のソフトクリーム。

派手ではなくシンプルに盛られたフルーツが昔懐かしい喫茶店そのもの。

「アイスクリームパーラー」で鍋焼きうどん!?

アイスクリームやパフェが人気な「アイスクリームパーラー美園」ですが、毎年10~5月ころまで期間限定で『鍋焼きうどん』が登場します。小樽在住の筆者は「アイスクリームパーラー美園」の店外に“なべやきうどん”と書かれた大きな看板を見ると「冬がくるな……」という気持ちになります。

こだわりの『鍋焼きうどん』には地元の素材がたくさん使われています。蓋を開けた瞬間湯気が立ち上がり、グツグツと煮立っています。うどんはよく煮込んでありやわらかめ。薄口ですっきりとした味わいなので飽きを感じさせず、一言でいうと“家庭に出てくるような優しい味”です。

 

北海道ではじめて製造したアイスクリーム店という誇りと自信、そして小樽の人たちが親しんできた味は、長い年月を経てもけっして色あせることはありません。

<店舗情報>
■店名:アイスクリームパーラー美園
■住所:北海道小樽市稲穂2丁目12-15
■電話番号:0134-22-9043
■営業時間:11~18時
■定休日:火曜、水曜(祝日等の場合は振替日あり)
■駐車場:あり

■HP:https://www.misono-ice.com

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