実はこれも方言!方言だと知っているとハナタカな北海道弁「かっちゃく」
「あれ、これ方言だったの!?」
その言葉が方言とは知らずに使っていることって多いですよね。
今回は知っているとほんの少し自慢できる北海道弁「かっちゃく」をご紹介します。
押さえておきたい北海道弁「かっちゃく」の意味
北海道弁「かっちゃく」の意味は“引っかく”、“かきむしる”です。爪を立てて引っかくイメージを持ってもらえるとわかりやすいと思います。
基本的にこのほかの意味は持っていないため、覚えやすい言葉ではないでしょうか。
以下では、「かっちゃく」の使用例をご紹介します。
ネコに、子どもに!彼らの「かっちゃく」には要注意
ある年のお盆、祖父母の家に親戚が集まったときのこと。
「○○くんにかっちゃかれた~!」
5歳くらいの親戚の男の子が目に涙を浮かべながら母親のもとに走っていきます。男の子の腕には、やや赤くなった引っかき傷。
母親「こら!」
その後、「かっちゃいた」子どもは母親にしっかり叱られていました……。
このように、子どもはけんかになるとすぐ「かっちゃく」ようです。
しかし、「かっちゃく」危険があるのは子どもだけではありません。気をつけなくてはならないのは、ネコも同じです。
北海道民はネコが爪を立てて引っかくことも「かっちゃく」と表現します。くれぐれもケガには注意してくださいね。
こんな時にも使う!「かっちゃく」番外編
ほかにも農作業の場面で「かっちゃく」を用いる方もいます。
クワなどで畑の土を起こすことを「かっちゃく」と表現することがあるのです。クワの先を爪と見立てるとしっくりきますね!
実際に、筆者の祖母が畑を耕すときに「かっちゃく」を使っているのを聞いたことがあります。
あまりメジャーな使い方ではないので、ほとんど使われていないかもしれませんね。
今回は知っているとハナタカな北海道弁「かっちゃく」をご紹介しました。意味や用例は多くないため、今日からすぐに使える言葉ではないでしょうか。ほかにも宮城県などで使われているようです。
みなさんもチャンスがあれば、積極的に使ってみてくださいね!
【参考】北海道の方言クイズ 解答(レベル2) / 国土交通省北海道開発局
【画像】kelly marken、YUMIK、Carbondale、kou / PIXTA(ピクスタ)