冬葉

道民なら読める?噛むほど旨味があふれてくる北海道の定番おつまみ「冬葉」

2021.08.08

8月に入り北海道も本格的に暑くなってきました。さて、今回はそんな夏に“冬”の字が入った北海道の定番おつまみのクイズです! 記事の後半にはちょっと珍しいおつまみを紹介します。

北海道の定番おつまみ「冬葉」

それではクイズです!

“冬葉”はなんと読むでしょうか。漢字から答えを考えるのはかなり難しいかもしれません。

ヒントは鮭を使ったおつまみ。噛めば噛むほど鮭の風味を楽しめるのが特徴です。

正解は「とば」

というわけで正解は“とば”でした!

“とば”とは鮭を半身におろして細く切り、海水で洗って干したもので、もともとはアイヌ民族が手に入れた鮭を長期間保存するための保存食だったんです!

今では北海道を代表するおつまみですが、もともとはアイヌ民族の知恵から生まれたものだったとは知りませんでした。

ところで「とば」ってどういう意味?

そもそも“鮭とば”の“とば”とはどういう意味なのでしょうか。

由来には諸説あり、アイヌ語の「トゥパ(鮭を身おろししたものをさらに縦に細かく切って乾かしたもの)」という言葉に由来する説や、冬に干したから“冬葉”という漢字が当てられた説があるようです。冬の葉っぱ、確かに鮭を干した様子を遠くから見れば葉っぱのように見えなくはない、ですかね?

「鮭とば」だけじゃない、「鱈とば」もあるんです!

“とば”というと真っ先に思い浮かぶのは“鮭とば”だと思いますが、実はタラを使った“鱈とば”も存在するんです!

早速、筆者も買って食べてみました!

食感は“鮭とば”よりやわらかく、塩味が少なかったです。塩味が少ない分、鱈の旨味がダイレクトに伝わってきました! さらに、軽く火を通すことで鱈の香りも漂い、より“鱈とば”を楽しむことができます。食べたことがない方はぜひ一度食べてみてください!

 

8月はお盆の時期。お酒を飲むときにはおつまみに“冬葉”はいかがでしょうか?

【参考】
鮭とばの雑学 / 中村漁業部

【画像】Camera三吉、happyphoto、bj_sozai / PIXTA(ピクスタ)