道民なら読めて当然!? 北海道が誇る、料理に欠かせない調味料の原料は…
北海道といえば食の宝庫! 海の幸や山の幸などたくさんの名産であふれています。ですが、そのなかには知っているはずなのに漢字にするとちょっと首をひねってしまうものも。今回は道民なら一度は聞いたことのある、あの農産物から漢字クイズを出したいと思います!
ヒントはどの家庭にもある調味料の原料
それではクイズです。
“甜菜”この農作物はなんと読むでしょうか。“甜”の字さえ読めればあとは簡単なはず! 甜の字を分解すると“舌”と“甘”。料理で使う甘いものの原料といえば……。
正解は「てんさい」
というわけで正解は“てんさい”でした! 道民なら読めたという人も多かったのではないでしょうか。甜菜は砂糖の原料として有名で、写真からもわかるとおり見た目は野菜のかぶそっくりです。実は、甜菜は寒冷地に適した作物のため、国内の甜菜はすべて北海道で作られているんです! すごい!
砂糖といえばさとうきびじゃないの?
ここまでのお話の中で「砂糖の原料はさとうきびじゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。もちろん、さとうきびも砂糖の原料になるのですが、実は日本で作られる砂糖の多くは甜菜から作られているんです!
農林水産省のサイトにはこのような記載がありました。
てんさい糖は国産砂糖の7割を占めています。北海道においては、てんさいから砂糖を生産するための製糖工場が各産地に設置され、地域の産業としても重要な役割を担っています。
引用:農林水産省(9)てんさい
料理に欠かせない砂糖の多くが北海道産の甜菜からつくられているなんて、なんだか嬉しいですね!
道東は甜菜の一大生産地!
北海道でしか栽培されていない甜菜。具体的には北海道のどの地域で生産されているのでしょうか。
北海道農政部食の安全推進局農産振興課によると……
てん菜は、北海道の大部分の地域で生産されていますが、道東に位置する十勝及びオホーツク地域が主産地であり、この2地域で全体の約85%を 生産しています。
十勝とオホーツク地域だけで85%とは……。恐るべきです。
普段なにげなく口にしている砂糖の多くは、北海道の冷たい気候が生み出した甘さだったんですね! もし砂糖を使う機会があったら、原料の欄を確認してみると面白いかもしれません!
【参考】農林水産省令和2年産てんさいの作付面積及び収穫量(北海道)
【画像】noccoshi design.、vvoevale / PIXTA(ピクスタ)