ライラックの花

北海道民ならわかるっしょ!初夏の訪れを感じさせる、札幌を代表するこの花は…

突然ですがクイズです! 写真のお花は何という名前でしょう。ヒントは、「ら」から始まります。

正解は、“ライラック”。今回は、北海道を代表する花、ライラックについてご紹介します。

ライラックとは

ライラックとは、ヨーロッパ生まれの落葉花木。“ライラック”は英名で日本ではしばしば「リラ」と呼ばれます。枝先に花を多くつけ、香水の原料になるほど香りが強いのが特徴です。耐寒性が強く、涼しい地域の代表的な庭園木なので、北海道では公園木や街路樹としてよく植えられていますよね。

開花時期は4~5月です。花の色は紫のイメージが強いかもしれませんが、白、赤、青などもあります。花言葉は、白いライラックが“年若き無邪気さ青春の喜び”、紫のライラックが“恋愛のはじめての喜び”であるとされています。

北海道におけるライラック

函館市英国領事であったリチャード・ユースデンの夫人が明治12年に函館公園の開園を記念してイギリスから日本に取り寄せました。これが日本最古のライラックといわれています。そして、ライラックは昭和35年に「札幌の木」にも選ばれました。今では多くの家庭で育てられています。

札幌市の大通公園には白のライラックが約30本、紫系のライラックが約370本あります。札幌市では大通公園のほかに川下公園や創成川公園、百合が原公園などでライラックを見ることができます。

さっぽろライラックまつり

北海道民にライラックが広く知れ渡ったきっかけのひとつは、『さっぽろライラックまつり』ではないでしょうか。『さっぽろライラックまつり』とは「ライラックの花が咲き揃う季節に文化の香り高い行事を行う(さっぽろライラックまつり公式ホームページより引用)」という呼びかけによって始まったお祭りです。

現在では札幌に初夏の訪れを告げる代表的な野外イベントになりました。会場は大通公園と川下公園の2か所で、大通公園ではライラックスプリングステージ、野外でお茶を楽しむ野だて、スタンプラリーなどが、川下公園ではライラックツアー、川下公園コンサートなどが行われます。今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催でした。来年からは会場に直接足を運べるようになるといいですね。

 

長い冬から解放された喜びを表すかのように咲き誇るライラックを、ぜひ見に行ってみてくださいね。

【参考】さっぽろライラックまつり 公式ホームページライラック – 育て方がわかる植物図鑑 / みんなの趣味の園芸(NHK出版)

【画像】HAPPY SMILE、りら、ノビー岩田 (Nobby Iwata)、STUDIO EST、はっさく / PIXTA(ピクスタ)

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