実は方言だった!道民なら一度は言われたことがある「きかない子だね」
「あんた、きかない子だね」
道民なら一度は言われたことがあるかもしれません。筆者は小学生のとき、よく祖母に言われていました……。今回は、そんな方言“きかない”について紹介します。はじめて聞いた!という人はメモのご用意を!
「きかない」の意味は?
道民のなかには“きかない”が方言だと知らなかった人もいるのではないでしょうか。
筆者は日本中で使われている言葉だと思っていました(笑)
“きかない”の意味を知らなければ “聞かない”と変換するかもしれません。ですが方言の“きかない子”は、“話しを聞かない子”という意味とはちょっと違うんです。
ヒントは“話を聞かない子は〇〇〇〇な子”
正解は……
「きかない」は「やんちゃな」
正解は「やんちゃな、わんぱくな、強情な」でした。
「あんた、きかない子だね」というのは「あんた、やんちゃな子だね」という意味だったんですね!
“きかない”は“元気があってよい”といったポジティブな意味というよりは、“やんちゃなで手が付けられない”といったネガティブなイメージで使われることが多いです。
筆者の周りで“きかない”を使っている人は祖父母の世代以上がほとんどで、同級生や親の世代の間で使われることはあまりありません。
「きかない」は東北地方でも!
実は“きかない”は北海道だけで使われている方言じゃないんです!
福島県をはじめとする東北地方でも“きかない”は使われているようです。他にも“きかない”に近い使われ方をする方言として“きかず”というものもあり、「あんた、きかずやね」といった使われ方をするのだとか。
何気なく耳にする言葉が実は方言だったということは、“きかない”以外にもありそう。他の地域ではどんな風に表現するのか調べてみるのも面白いですね。
【参考】北海道弁 / 中標津町
【画像】years、photoman / PIXTA(ピクスタ)