カントリーサイン:問

北海道民ならわかる?「クジラとサッカーボール」特徴的なマスコットのいる街は…

2021.05.22

市町村には、その街のシンボルともいえる“カントリーサイン”というものがあります。このカントリーサインには、その街の名物や特色が表されています。

今回は、そのカントリーサインを用いて街を紹介していきます。

カントリーサインから見る街の魅力

それでは問題。このカントリーサインはどこの街のものでしょう?

クジラがいるということは恐らく沿岸部。クジラとサッカーが特色の街……?

サッカーにくわしい方なら察しがついたかも? それでは、正解はこちら。

答えは、“室蘭市”でした。

カントリーサインに写っているのは、室蘭市のマスコット『くじらん』。名前は、“クジラ”と“室蘭”から。容姿は“クジラ”と“サッカーボール”の要素から成り立っています。

“クジラ”の要素は、昔から噴火湾で多くのクジラが目撃されていたこと、室蘭市でホエールウォッチングが観光として行われていることなど。

“サッカーボール”の要素は、市内の高校チームによりサッカーが室蘭に浸透したこと、また多くのチームが全国大会を経験し、プロ選手も輩出したこと、さらにはかつて国体の会場になったことや、プロチームのトレーニングキャンプも行われていること。

これらのことが、『くじらん』のイラストが上記のように“クジラ”と“サッカー”の2つから成り立っている主な理由です。

クジラもサッカーも、室蘭の誇る魅力・特色のひとつです。

カントリーサインに「ない」街の魅力その1

とはいえ。カントリーサインは街の特色を表すことが多いですが、その全てを示しきれるわけではありません。なので、ここからはカントリーサインに“ない”魅力を紹介していきます。

まずは1つ目。『室蘭やきとり』。このやきとりの最大の特徴は、使われている肉が“豚肉”なんです。

……いま「それは豚串なのでは?」と思った方。まぁまずはこの画像をご覧ください。

“やきとり”といいつつ実態は豚串ですね、はい。その通りです。

『室蘭やきとり』は、たまねぎと豚肉を交互に串に刺し、甘いタレとカラシで食べるのが一般的です。もっぱら市内や周辺の専門店や居酒屋で提供されており、家庭ではほとんど作られることはないそうです。長ねぎではなく、たまねぎを使っているのも特徴です。

室蘭市では『室蘭やきとり』のPRのため、市内の学校給食に『室蘭やきとり丼』が取り入れられるなど、市を挙げて継承に取り組んでいます。特徴的な『室蘭やきとり』も、室蘭の魅力のひとつといえるでしょう。

カントリーサインに「ない」街の魅力その2

そしてもう一つ、“夜景”(写真は市内の八丁平展望台より撮影したもの)。

室蘭は港町。港町ならではの美しい明かり、港内にある白鳥大橋のライトアップ、そして工業都市ならではの工場群の夜景。たくさんの光が、室蘭の夜を演出し、宝石箱の中にいるような情景は、新しい室蘭の魅力のひとつです。

室蘭市では、夜景を盛り上げるためのさまざまな取り組みが行われています。

 

以上、カントリーサインから見る室蘭の魅力、カントリーサインにはない室蘭の魅力を紹介してきました。ほかにもまだまだ室蘭の魅力はありますので、興味のある方は一度ぜひ室蘭を訪れてみてください。

余談ですが、今のカントリーサインは変更される予定があるそうです。見るなら今のうちかも?

【参考】
室蘭市マスコット「くじらん」の誕生
室蘭やきとり 北海道|うちの郷土料理:農林水産省
室蘭市 工場夜景
夜景に関する取り組み|おっと!室蘭【公式】-室蘭観光情報サイト-
室蘭市 新たな街のイメージ作り

【画像】室蘭やきとり:「室蘭やきとり 北海道|うちの郷土料理:農林水産省」の画像を著者が加工して作成