網走港

さすが試される大地!本州とはレベルが違う北海道に移住して「辛かったこと」3選

2021.05.16

みなさんは北海道移住と聞いて何を想像しますか。澄み渡る空、どこまでも続く草原、自然とともに暮らす自由気ままな生活でしょうか。

これからご紹介するのは、東京出身の若者が北海道の右端“網走市”に移住した際、辛かったこと。独断と偏見でありのままに綴ってみました。

車がない=終了のお知らせ

東京から北海道(網走)に移住して一番辛かったことと聞かれたら筆者はまず「車がないと生きていけないこと」と答えるでしょう。

最寄りのスーパーまで片道4km、大学までは片道5km。バスが運行されてはいるものの、本数が限られており「思い立ったが吉日」で生活している筆者にとってはかなり融通の利かない手段なのです。仕方がなく歩いて行こうにも1年のうち半年は雪に閉ざされる北海道。吹雪や豪雪に生身の体で挑むのは危険すぎます。

そんなに言うなら車を買えばいいじゃないかという意見も聞こえてきそうですが、貧乏学生にとってはなかなか痛い出費ですので、未だ購入できず。

これから北海道に移住を考えている方、少なくとも車を購入できる経済力は必要ですよ!

案の定、寒い

もちろん北海道に来る前から寒いというのは知っていました。ただ、話で聞くのと実際に体験するのでは大きく違います。寒い時期は気温マイナス2桁代が日常、前述したとおり車がないのでその極寒の中を雪中行軍するわけです。

寒すぎると“寒い”じゃなくて“痛い”に変わるというのは本当だったんですね。映画『八甲田山』で、北大路欣也さんの名台詞「天は我々を見放した」というのがありましたが、とても共感できましたね。筆者の場合は自業自得ですが。

ただ、その代わりと言ってはなんですが家の中は常夏です。2重窓に石油ストーブの重装備がしっかり仕事をしてくれますが、その甲斐あって冬場の暖房費は強烈。懐は寒いままです……。

最寄りのラウンド○ンまで200km

これは田舎の宿命とも言うべきことなのでしょうが、娯楽施設が少ないです。

大学生の遊び場といえば「ラウンド〇ン」で決まりだと思うのですが(筆者の考えでは)、最寄りの店舗には旭川まで足を伸ばさなければなりません。網走から車で約200km、時間にして約3時間、軽い旅行ですよ。

筆者は博物館や美術館、オーケストラなどの芸術鑑賞が趣味なのですが、網走でその欲を満たすことはなかなか難しいです。網走には北方地域関連の博物館があり、見どころ満載の素晴らしい施設ではありますが、東京には数えきれないほどのさまざまなジャンルにわたって博物館があり、海外からの貴重な展示物を観る機会、一流オーケストラの演奏を聴く機会などはどうしても見劣りしてしまいます。

しかし、網走にはワカサギ釣りや流氷、スキー、思わず息を呑むような大自然など東京にはない魅力があることも確かです。

それぞれの良いところを知っていると思うと、得した気分ですね。

 

北海道(網走)に移住して辛かったことをご紹介しましたがいかがでしょうか。

もちろん良いこともありますが、同時に辛いこともあるというのを知ることはとても大切なのではないでしょうか。年齢や育った環境によって感じ方は大きく異なると思いますので、本当の北海道を知りたいならまず“住んでみる”ことをおすすめします。

あ、免許と車は必須ですよ。

【画像】niyan、chikayuki、kiki / PIXTA(ピクスタ)

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