あれっ、北海道なのに?移住者が見た「北海道といえば」のイメージと現実の違い
北海道は、住んでみたい都道府県や旅行で行きたい都道府県ランキング、魅力度ランキングなどでいつも上位に入る、人気の都道府県ですよね。
道外の人にとって、北海道は憧れの地なのかもしれません。千葉県出身の筆者も、世の中にあふれるさまざまな「北海道といえば……」というイメージに影響されて、北海道に住んでみたいと思うようになりました。
しかし、実際に住んでみると、「あれっ?」「北海道なのに?」と思うことが多々あります。
そこで、今回は、多くの道外の方が抱いているだろう「北海道といえば……」というイメージと実際の北海道との違いをご紹介します!
花粉飛ばない、ゴキブリいないはウソ!
北海道では「花粉が飛ばない」「ゴキブリがいない」といったイメージがあり、北海道の広大な土地と相まって暮らしやすいと考えている方も多いのではないでしょうか。
「花粉が飛ばない」というイメージに関しては、正確にいうと間違ってはいますが、筆者もそのように表現してしまうことがあります。というのも、スギ花粉やヒノキ花粉はほとんど飛散しない*一方で、シラカバ花粉は毎年飛んでいるからです。そろそろ、シラカバ花粉の季節ですね。
「ゴキブリがいない」というイメージも実際とは異なります。筆者はアルバイト先でゴキブリを目撃し、大パニックになったことがあります。ただ、北海道に長く住んでいる方によると、見かけるようになったのは最近で、昔はほとんどいなかったそう。
たしかに食べ物は美味しくて安い。ただ、冬になると…
北海道といえば、酪農・農業大国のイメージがあって、どこで何を食べても安くて美味しいと考えている方も多いのではないでしょうか。
たしかに筆者の家の近くのスーパーでも札幌近郊の朝どれ野菜が販売されており、時には名前も聞いたことがないような珍しい野菜やフルーツを安く買うことができます。
ただ、安いのは春から秋にかけてで、冬になると一部の商品を除いて値段が全体的に上がります。それは、北海道の大地が雪に閉ざされ、本州各地から野菜を仕入れなければならないからです。冬になるとあったかい鍋が食べたくなりますが、葉物野菜はとくに高くて大変です。
札幌って都会なの?田舎なの?
北海道と聞くと、広い牧場や畑などをイメージしませんか?
たしかにそのような場所が多いのも事実ですが、北海道の中心地である札幌駅周辺はかなり都会です。札幌駅や大通駅に行けば、きれいなビルが立ち並び、だいたいのものは買うことができます。
その一方で、札幌駅から歩いて5分とかからない北海道大学に入ると、そこには原生林が広がっています。さらに進むと、牛が放牧されており、札幌駅周辺との違いにびっくりすることでしょう。
以上、「北海道といえば……」というイメージと現実の違いをご紹介しました。
実際に行ってみないとわからない、住んでみないとわからないことってたくさんありますよね。
筆者も日々勉強中です!
【画像】Mt223N、プラナ、tkyszk、よっちゃん必撮仕事人 / PIXTA(ピクスタ)
*スギ花粉は主に道南で散布が確認されていますが、スギ花粉症は本州程は大きな問題とはなっていません。(北海道立衛生研究所)
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