方言だと気がつかず使いがち!北海道民が言う「ぼっこ」の意味とは
筆者個人の考えですが、北海道弁って、とくに北海道出身の人などは無自覚に使っていると思うんです。そして大体、道外の人との会話で使って指摘されて気づいたりします。
今回はそんな北海道弁の中から、「ぼっこ」を紹介します。ちなみに筆者はこの言葉、まさにこのような流れで北海道弁だと気づきました。
「ぼっこ」って、一体何?
唐突ですが問題です。この画像、一体なんでしょう?
答えは「ぼっこ」ですね。……え? 「これは“木の棒”じゃないのか」、ですか?
そのとおり。「ぼっこ」とは、北海道弁の一つで、“(比較的短めな)棒”という意味を持ちます。なので、“木の棒”なら「木のぼっこ」というような言い方をすることが多いです。
……しかし。調べてみたところ、この「ぼっこ」という言い方は、実は北海道のものだけではないみたいです。
道外の「ぼっこ」その1、愛知編
まず「ぼっこ」が使われていたのは、愛知県北西部の岩倉市。ところが。そこで使われる「ぼっこ」の意味は、北海道で使われる「ぼっこ」とは違いました。
気になるその意味は「ぼろ屑」。古い、というようなニュアンスで使われ、例えば“ボッコ屋”は、古いものを扱う店という意味と推測出来て、転じて“古着屋”というような意味になります。
道外の「ぼっこ」その2、三重編
もう1カ所、「ぼっこ」が使われていたのは三重県北部のいなべ市。こちらの地域での意味も岩倉と似た意味合いで、“古くなったもの”という意味を指します。
これらを見るに、愛知・三重の近辺での「ぼっこ」は、“古いもの”というような意味合いを持っているようです。
道外ではさまざまな別の意味があることも。もちろん、言葉や地域によっては同じ意味の場合もあります。
気になった方は、改めて自分で調べてみてください。新たな発見があるかもしれません。
【参考】
岩倉市 この地域の方言
ふるさと いなべ市の紹介「いなべの言葉」p57
【画像】topimages / shutterstock