コーヒー

違うって言われて驚いた!北海道民が気づかずに訛っている言葉「コーヒー」

2021.04.29

日常のふとした瞬間に気づかずに発している訛り(なまり)。今回は“コーヒー”のイントネーションについて取り上げます。

きっと共感してくれる方も多いはず……。

道民なら一度はこんな経験したことがあるはず

これは、筆者がオンラインツールを使って会話していたときのお話。

筆者「それでね、大学生のうちにカフェを開いてみたいと思ってるのさ」

相手A「どうしてカフェを開きたいの?」

筆者「うーんと、まずはコーヒーが好きだから、自分が……」

相手B「えっ、ちょっと待って。コーヒーってもう一回言ってみて」

筆者「コーヒー(↑↓)」

相手C「なんかイントネーション変じゃない?コーヒー(→↑)が正しい発音だよ」

3人のお話し相手は東京、神奈川、山口と道外出身者。3人そろって筆者のイントネーションに疑問を持っている様子だったので、おそらく道民である筆者のイントネーションが変わっているのでしょう。

みなさんもイントネーションを指摘された経験はありませんか?

標準語のイントネーションはどっち?

標準語のイントネーションはコーヒー(→→/→↑)です。前半部分と後半部分で強弱はつけずに平坦に発音するか、もしくは、後半部分をやや強く発音するのが一般的のようです。

筆者のように前半部分を強く発音するのは“北海道訛り”ということになります。

英語なら北海道訛りの発音が正しいが…

英単語“coffee”を辞書で引くと、強く発音することを意味する”アクセント”は先頭にきます。簡略的に表すと、コーヒー(↑→)ということになり、北海道訛りのコーヒーのイントネーションに近いことがわかります。どうしてでしょうか……。

標準語が平坦な発音をする明確な理由はわかりませんが、筆者は「標準語=平坦な発音」というイメージがあります。反対に、強弱がはっきりしているイントネーションで話している人の会話を聞くと、訛っていると感じやすいですよね。

ほかにもこんな例がある

標準語と北海道訛りの違いが出る言葉はコーヒー以外にもあります。挙げればきりがないほど多いとは思いますが、ここではその中から3つご紹介します。

身近な例として挙げられるのが“椅子”です。標準語では椅子(→→)ですが、北海道訛りは椅子(↑→)と先頭にアクセントがきます。同様の例として“後ろ”や“幼稚園”があります。

これらの例からもわかるように、北海道訛りは言葉の先頭にアクセントがくる傾向があるようですね。

 

同じ言葉でも地域によってイントネーションが違うのは、とても面白いことですよね。しかしながら、道外の方とお話したときに、訛りや方言の話題になると、指摘しにくい、触れていいのかわからない、といった話を聞いたことがあります。

違いは良さです。違うから面白い。(時と場合によりますが、)訛りや方言を指摘し、直してあげようとするのではなく、お互いの違いを知って面白いと思えるようになれるといいですよね! 違いを知ることは、相手を知ることです。

【画像】portumen、mapo_japan、metamorworks、Artem Kniaz、Alberto Masnovo