新たな旭川ブランド確立へ。学生と日本酒の未来を繋ぐプロジェクトが始動
髙砂酒造株式会社は、北海道立旭川農業高等学校や地域の米作りのプロ集団である地場産業の企業とともに、『旭農高日本酒プロジェクト ~未来に繋げ!あさひかWA 地域ブランド確立への道~』を始動します。
旭農高日本酒プロジェクトとは
1899年に創業した旭川の地酒蔵である髙砂酒造株式会社は、2018年から旭川農業高校とともに『旭高砂牛プロジェクト』の活動をしてきました。
このプロジェクトは、髙砂酒造株式会社の酒粕を牛の飼料として与え、平成27年に誕生した旭川のブランド牛『旭高砂牛』を育てるひかり牧場が、各企業(上川生産連・ホクレン・旭川産業創造プラザ・高砂酒造)と提携し、販売促進やPRを行うものです。
髙砂酒造株式会社と旭川農業高等学校は、旭高砂牛を使った商品開発を進め、オリジナル商品の販売や、生徒考案のメニューを提供する食育イベント(料理教室)などを実施してきました。
『旭農高日本酒プロジェクト』は、その『旭高砂牛プロジェクト』から派生した新たな取り組みで、旭川の地酒を米作りから始め、酒を造り、副産物として精製される酒粕で加工品を開発し販売するという『旭川日本酒リージョナリークリエイト(=地域の新開発)事業』の形成を目指したプロジェクトです。
新たな日本酒醸造に向けて
旭川農業高等学校では初めての酒米生産となることから、作付けする品種は作りやすさと寒さに強い酒米である北海道産酒造好適米『きたしずく』を選定。初年度は同校所有の一部、3,750平米の田んぼで約25俵を生産し、四合瓶4,000本分の日本酒醸造を予定しています。
米作りのほかにも、酒米が日本酒として製品化されるまでの流れを教わる講話や、イラストレーターとともに行う日本酒ラベルのデザイン作成、厳冬期の酒造りなどへの参加を通して、1年という長い年月をかけて日本酒を完成させる壮大なプロジェクトになっています。
完成予定の日本酒のゆくえ
完成した日本酒については、蔵内で寝かせ、旭川農業高等学校の学生が2年後に新成人になったタイミングで贈呈する『タイムカプセル計画』を検討中。
また、2023年には旭川農業高等学校が創立100周年を迎えることから、100周年の式典時に完成した日本酒で花を添えることも目標とされています。
旭川農業高等学校で生産した酒米で醸す日本酒は2022年に製品化予定なので、来年には多くの人に飲む機会があるかもしれませんね!
旭川の有名なお酒『国士無双』を造る髙砂酒造株式会社と、次世代の生産者になりゆく旭川農業高等学校の学生が協力して新たな日本酒を造る『旭農高日本酒プロジェクト』に期待が高まります!
<会社概要>
■会社名:髙砂酒造株式会社
■所在地:北海道旭川市宮下通17丁目右1号
■HP:https://www.takasagoshuzo.com/
【参考】次代の生産者となる学生たちと日本酒の未来を繋ぐプロジェクト始動 「旭農高(きょくのうこう) 日本酒プロジェクト ~未来に繋げ!あさひかWA 地域ブランド確立への道~」/ 髙砂酒造株式会社