ゆうらくぶ、じゃないですよ!酪農の町・八雲に残る「遊楽部」【北海道難読地名クイズ】
野球部、陸上部というなんの変哲もない部活動に所属していた筆者でございますが、世の中面白い名前の部活動もあるようでございまして……
「おい、聞いたかい、新しい部活」
「え? いや、知らないよ」
「ほら、あそこに看板がかかってらあ。“遊楽部”だとさ」
「ゆうらくぶ? なんだい、そりゃ? 有楽町に出かけるのかい?」
「冗談言っちゃあいけない。北海道の地名だよ」
……というわけで今回も地名クイズの始まりです。“遊楽部”という字を見て落語を思い出さずにはいられなかった筆者をお許しください。
道産子おなじみの響きを持つ地名
今回紹介するのは、渡島管内八雲町にある地名です。残っている、という表現の方が正しいでしょうか。公園や川の名前として今も親しまれている“遊楽部”。あなたは読めるでしょうか? 早速答え合わせと行きましょう!
“遊楽部”の読み方は……
A ゆうらっぷ
ゆうらっぷ、と読みます。正解できましたか?
鹿部町や興部町につられて“べ”や“ぺ”と読んでしまった人もいるかもしれません。訓子府町や音威子府村、比布町のほうが仲間だったかもしれませんね!
由来は?
遊楽部の名前が今でも使われているものとして遊楽部川があります。今回は川沿いの看板にある説明から借用します。
ユー・ラㇷ゚(yu-rap)温泉が下る川という意味
参考:株式会社エコニコス
この地域には温泉も多く、昔から川の中に天然温泉を楽しめる場所があったのかもしれませんね! ちなみに遊楽部川は二級河川で、渡島管内最大の流域面積を誇るそうですよ。
また、八雲という今の町名は「1878(明治11)年に山越内村遊楽部の開墾事業を始めた徳川慶勝の意向によって命名され」たと八雲町のホームページにあります。このときの慶勝の判断次第では、遊楽部という町名がありえたかもしれませんね!
農業、酪農と触れる「ファームメイド遊楽部館」
八雲町の中心部からそう遠くない場所に、『遊楽部公園』という公園があります。ここは乳牛の像がシンボルとなっている農村公園で、園内には多目的広場やパークゴルフ場もある広い公園です。
この公園内にあるのが、『八雲活性化施設ファームメイド遊楽部館』。会議を行える研修室とアイスクリーム、チーズ、ソーセージ・くん製づくりができる設備が揃っています。まさしく都市と農村の交流が進みそうな作りです!
加工体験はぜひともやってみたいですね。
八雲町の魅力を一気に楽しみたい方はぜひ立ち寄ってみてください。
【参考】
町名「八雲」の由来 / 八雲町ホームページ
施設型作物・活性化施設・加工品等 / 八雲町ホームページ
【画像】Gudella / PIXTA(ピクスタ)