【難読地名クイズ】道産子なら読めるっしょ!大自然に溶け込める町「標茶町」
皆さんにとっての北海道らしさって何でしょう? 青い空、広い大地、パウダースノー、乳製品、海産物……。いろいろ特徴はありますよね。筆者は最近、本州にいて感じます。”札幌と小樽と函館と十勝の広大さを知れば北海道は満喫したも同然”という空気を。……欲張って挙げすぎました。確かに今挙げた場所を知るだけでも十分楽しめるでしょう。
しかし! 足りません。全く足りません! 他の地域にもその場所特有の魅力があります。今回取り上げる“標茶町”も北海道らしさが詰まった場所。その魅力、とくとご覧あれ!
札幌での高校生時代、友人は読めませんでした
今回取り上げる地域は釧路管内“標茶町”です。筆者は高校時代、部活の遠征で訪ねたことがあります。人より牛の方が多い町と紹介されて驚いた記憶も。
さあ、読めますか? 筆者の友人である札幌っ子は読めませんでしたよ?
正解は……
A しべちゃちょう
しべちゃ、と読むんですね。当たり前ですが、お茶の種類ではありません。正解できましたか?
地名の由来は?
やはり、知らないとなかなか読みにくい“しべちゃ”。一体どのような由来があるのでしょうか。町のホームページをのぞいてみましょう!
標茶(しべちゃ)はアイヌ語の「シペッチャ」という発音がなまったものです。
「大きな川のほとり」を意味しており、語源のとおり町の中心に母なる川「釧路川」をはじめ、別寒辺牛川、西別川の三大河川により産業と開拓の歴史が刻まれています。
引用:北海道標茶町ホームページ
アイヌ語の発音がなまって今の地名になっているケースは多いようですが、標茶町もその一つなんですね! 川から探る歴史なんていうのも楽しそうです。
日本一敷地面積が広い高校がある
地名がわかったところで、いろんな魅力を探していきましょう。まずは、高校です!
高校?と思った方。ただの高校じゃありません。道立標茶高校は日本一の敷地面積*1を誇る高校なんです。その広さ、約255万平方キロメートル。甲子園球場220個分だそうです……。高校時代の遠征でお邪魔しましたが、確かに広かったですね。すごく歩いた記憶があります。
元々は、根釧原野開拓の担い手育成のために開校した農業高校でした。どうりで広いわけです。
数年前には、釧路湿原とアンザリ湿地というラムサール条約国内最初の登録地という縁もあって、イランの高校生と標茶高校生がスカイプを通して交流する様子が報道されていました。あらゆる面でスケールが違いますね!
大自然に溶け込める「多和平展望台」
さすがに高校には勝手に入れませんから、“標茶”のスケールを体験できる場所をご紹介します。その名も、『多和平展望台』。
余計なものは何一つありません。雄大な景色を存分に楽しめる贅沢な場所です。この展望台、実は日本一の広さを誇る(またも日本一*2!)「標茶町育成牧場」のなかにあるんです。そのおかげで放牧されている牛やサフォーク種の羊を見ることもできます。360度のパノラマ風景をぜひ。
標茶町博物館~ニタイ・ト~
自然を満喫したあとは、博物館でゆっくりするのもいいですね。
標茶町博物館は2018年7月1日に、標茶町郷土館を引き継いで新たにオープンしました。“ニタイ”と“ト”は、それぞれアイヌ語で森と湖を意味し、博物館のある塘路(とうろ)地区ならではの名前となっています。
展示室は全部で6つ。標茶町の歴史や、アイヌ文化に関する資料、まちの周辺に棲息する動植物のジオラマなどが展示されています。“標茶”をまるごと知るために足を運んではいかが?
まだまだ紹介しきれない、いいところ・見所・魅力が満載の“標茶”。ぜひ調べて、そして訪ねて行ってみてください!
【参考】
郵便局「郵便番号検索」
*1 北海道標茶高等学校ホームページ
*2 標茶町観光協会ホームページ
【画像】
LoveTaiwan1971、CRENTEAR、kata716 / PIXTA(ピクスタ)