ルルロッソイメージ

「ルルロッソ」ってなに?地元の給食にも登場した留萌が誇る食材とは

2021.01.15

みなさんは思い出の給食、ありますか? 筆者はいろんな地域の給食を食べてきましたが、さまざまな違いがあってとても面白いなあと思っていました。パン一つとっても種類の豊富さが違ったり、牛乳が紙パックか瓶かの違いがあったり……。

そんな給食には、地域の特産品が出されることもあります。給食は地域の個性が出る、いわば映し鏡のようなもの。

今回は筆者の経験をもとに、留萌の味を探ってみましょう!

希少な国産小麦「ルルロッソ」

留萌は日本海に面しているから、海産物?と思った方。たしかに留萌で水揚げされる海産物は頻繁に給食で使われています。しかし、海産物だけじゃないんです。留萌の地が育てた小麦、“ルルロッソ”をご存じでしょうか?

この“ルルロッソ”、まだ生まれておよそ10年しかたっていません。始まりは2009年の秋。たったひとりの生産者が0.5ヘクタールの試験栽培からスタートさせました。そこから地道なPRもあり、この10年で知名度が上がった国産小麦です。

2011年から数年間留萌に住んでいた筆者は、中学1~2年生の頃に給食でパスタサラダとして“ルルロッソ”が登場したのを覚えています。

当時食べた感想は、「不思議な食感」というもの。知っているパスタとは明らかに違って、硬さがはっきりと感じられる。最初は未知の味との遭遇ということもあり、「あんまりかな……」なんて思ったりもしました。でも、その食感に慣れてくると美味しさがわかり、サラダではない普段よく食べる形で調理したら、どんな味になるのかなと興味がわくほど。子どもながらに衝撃を受けた給食でした。

「ルルロッソ」に込められた意味

そもそもなぜ“ルルロッソ”という名前なのでしょうか? 気になりますよね?

実はこの名前、アイヌ語で留萌を意味する“ルルモッペ”と、留萌の夕日をイメージした赤のイタリア語“ロッソ”を掛け合わせたものなのです。漢字では留萌の夕日に映え、潮風にたなびく小麦をイメージして“留々夕麦”と記すそうです。漢字表記があるとは知りませんでした。

真っ赤な夕日はつい見とれてしまいます。“ルルロッソ”にも人を魅了する力があるのでピッタリですね!

広がる「ルルロッソ」の使い方

開発当初は生パスタとして売り出された“ルルロッソ”。給食でもパスタサラダという形でした。ところが今ではいろんな食べ方が広まっているようです。

とにかく強力で強いコシを作ることができる。さらに小麦の味も濃い。そんな特徴を持つ“ルルロッソ”ですが、そんな特徴を生かしてさまざまな商品が生まれています。ハンバーガーやパン、クッキー、ピザ、ドーナツ、ラーメンの自家製麺に、など幅広いジャンルに進出中です!

 

いろんな楽しみ方がある、“ルルロッソ”。今後のさらなる飛躍が楽しみですね!

【参考】
フタバ製麺ホームページ
留萌振興局ホームページ

【画像】SherSor、Shigeyuki Komeno、T3K / PIXTA(ピクスタ)
※画像はイメージです