オホーツク一映える!? 紅のじゅうたん「サンゴ草」を見るなら網走で
北海道は道東、網走市には絶滅が危惧される“アッケシソウ(サンゴ草)”の群生地が存在します。一面に広がる紅のじゅうたんはまるで異世界に入り込んでしまったかのような不思議な風景。
なかなか旅行ができない今日、この記事でレッツ網走観光!
まるで南国の海のよう
網走の観光名所といえば、流氷や網走監獄でしょうか。もちろんそれらも素晴らしいスポットなのですが、今回筆者がおすすめするのは、ホタテ養殖で有名な汽水湖「能取(のとろ)湖」の湖畔に群生する“サンゴ草”です。
写真からでも伝わるこの真っ赤な物体が“サンゴ草”です。普段は緑色をしていますが、夏の終わりから秋にかけてこのような色に変化します。“サンゴ草”の由来は秋の深紅色に染まる様子が珊瑚を思わせることからきているようです。
青空と赤のコントラストが美しく、網走で写真映えを狙っているみなさまにはぜひともおすすめしたいスポットのひとつです。
また、9月中がもっとも紅葉する時期なので、近隣にお住まいの方は日常の疲れを癒しに訪れてみてはいかがでしょうか。網走市卯原内(うばらない)の群生地には、遊歩道やトイレの設備があり、景勝地としては訪れやすい環境が整っています。
絶滅危惧種のサンゴ草
せっかく“サンゴ草”を見にいくのなら、知識をつけていったほうがより楽しめます。そこでちょっとした豆知識コーナー。
“サンゴ草”の正式名称は「アッケシソウ」。これは北海道の厚岸(あっけし)町で発見されたことから由来しています。北海道のほかには宮城県や愛媛県、徳島県、香川県で確認されていましたが、海岸の開発によって絶滅。環境省によると、現在日本では北海道と香川県のみに生息しており、絶滅危惧種に指定されています。能取湖の“サンゴ草”も一時衰退がみられる危機に瀕しましたが、東京農業大学や自治体、地域住民の協力によって再生を果たすことができました。“サンゴ草”が見られる環境は本当に貴重なんですね。
網走の絶景スポット、能取湖の“サンゴ草”をご紹介しました。コロナウイルス感染症が沈静化した暁には、ぜひ網走を訪れてくださいね!
【参考】
アッケシソウ / 北海道
能取湖サンゴ草群落地 / 北海道
能取湖サンゴ草群落地 / 網走市観光協会
アッケシソウ群落の再生を / 東京農業大学
アッケシソウ / いきものログ 環境省自然環境局 生物多様性センター
【参考】
アッケシソウ / 北海道、能取湖サンゴ草群落地 / 北海道、能取湖サンゴ草群落地 / 網走市観光協会、アッケシソウ群落の再生を / 東京農業大学、アッケシソウ / いきものログ 環境省自然環境局 生物多様性センター
【画像】kiki、gontabunta / PIXTA(ピクスタ)