「ありがとう」「ごめん」と言われたらどう返す?汎用性高めな北海道弁はこれ
「ありがとう」と言われたら「どういたしまして」と返し、「ごめんなさい」と言われたら「いいよ」と返しますよね。北海道弁にはどちらのシーンでも使える、便利な言葉があります。それが「なんも」です。
汎用性が高い北海道弁「なんも」
「なんも」は、「問題ない」という意味の「大丈夫」「いいよ」「ちっとも」という意味で使われる北海道弁です。
「ありがとう」と言われて返す「なんも」は、「ちっともだよ」「いやいや、とんでもない」といった謙遜の意味に。
「ごめんね」と言われて返す「なんも」は、「いいよ」「平気だよ」「気にしないで」という気遣いの意味になります。
このようにいろんなシーンで使えて、短く言いやすい言葉なので、汎用性が高いです。
秋田県でも使われている方言
秋田県でも「なんも」を同じように使うそう。
とくに感謝されたときの返事として言うため、「どういたしまして」の意味合いが大きいようです。
北海道弁「なんも」の活用を例文で実践!
「なんも」はいろんな言い方をします。例文で活用の仕方を見ていきましょう。
「遅れちゃってごめんね」
「なんもなんも」
意味)大丈夫、気にしないで
「この前は送ってくれてありがとう」
「なんもだよ」
意味)いやいや、ちっともだよ
「プレゼントありがとう!」
「なんもさ~」
意味)いや~どういたしまして
このように「なんも、なんも」と連続させたり、「なんもさ」「なんもだよ」と語尾をつけたりする言い方をよくします。
「なんも」は、相手からの気遣いに対して、やさしさで返す言葉です。コミュニケーションにもつながる言葉なので、北海道の人から聞いたときは前向きに受け取ってくださいね。
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