イルミネーション

「ウポポイ」の意味、知ってる?大人気漫画の実写映画のイベントや冬だけの絶景が見逃せない

2020年7月に北海道白老町に誕生した「ウポポイ(民族共生象徴空間)」(以下、ウポポイ)。日本列島北部周辺、とくに北海道の先住民族であるアイヌの世界観や歴史、文化を五感で体験できる国立施設です。

2023年11月からは“ホワイトシーズン”がスタートし、冬だけの特別な絶景やプログラムが登場! この冬にぜひ訪れたい「ウポポイ」の魅力をご紹介します。

気になる!ウポポイの意味とは…

札幌からJRの特急列車や車で約1時間、新千歳空港からは約40分と好アクセスの「ウポポイ」。

ポロト湖のほとりに広がる敷地には博物館や体験スポットが点在しており、アイヌ文化のさまざまな魅力に触れることができます!

みなさんは、そんな「ウポポイ」の意味を知っていますか? 「ウポポイ」はアイヌ語で“(おおぜいで)歌うこと”という意味。

存立の危機にあるアイヌ文化の復興・創造の拠点として誕生した「ウポポイ」ですが、アイヌ文化を伝承していくためだけでなく、先住民族の尊厳を尊重して差別のない多様で豊かな文化をつくるためのシンボルとしても位置づけられています。まさに“ウポポイ=おおぜいで歌うこと”という言葉がぴったりですね。

ウポポイでは何ができるの?

「ウポポイ」には、「国立アイヌ民族博物館」や「国立民族共生公園」があります。

「国立アイヌ民族博物館」は、アイヌ民族を主題とした日本初の国立博物館。基本展示室や特別展示室のほか、高精細・大画面映像を鑑賞することができるシアター、ライブラリなど、多彩な展示からアイヌ民族の歴史や文化を学べます。

基本展示室は定期的に展示替えが行われていますので、最新情報はホームページで確認してみてくださいね。

「国立民族共生公園」は、さまざまなプログラムを通じてアイヌ文化を体感できるフィールドミュージアムです。

チセ(家屋)群の見学や、伝統芸能上演の鑑賞、木彫り・刺繍や食の体験など、楽しいコンテンツが盛りだくさんの敷地内にはレストランやカフェもあり、軽食やアイヌ民族の伝統料理、本格的なコース料理などを楽しむことができます。

おすすめは「焚火ダイニング・カフェ ハルランナ」で提供されている『ユㇰ(蝦夷鹿)の焚火ロースト』!

「ウポポイ」を訪れたら、ぜひ味覚でもアイヌ文化を感じてくださいね。

動物が浮かび上がるイルミネーション!? 冬限定イベントが見逃せない

ホワイトシーズンの見どころ

「ウポポイ」は、2023年11月1日(水)~2024年3月31日(日)まで“ホワイトシーズン”!

シーズン中の見どころをご紹介します。

「国立民族共生公園」内にある「チキサニ広場」には、ポロト湖を背景に幻想的な世界に浸れる『ウポポイイルミネーション』が登場。

約8万3,000個の電球によって浮かび上がる、アイヌ文化にゆかりのある動物たちがかわいらしいですね。

■ウポポイイルミネーション
■開催期間:2023年11月18日(土)~2024年2月12日(月・祝)※予定
■時間:15~17時
■会場:チキサニ広場

チセ群が再現されている「伝統的コタン」のエリアには、野山で狩りをするときに雪や風を避け、寝泊まりや食事をするために建てられる『クチャ(狩小屋)』や、アイヌ民族の食文化には欠かせないサケをつかった『サッチェㇷ゚(干し魚)』が設置されます。

伝統的なアイヌ民族の冬の世界に迷い込んだような体験ができそうです。

■クチャ(狩小屋)
■日時:積雪期※2024年1~2月予定
■会場:伝統的コタン

■サッチェㇷ゚(干し魚)
■日時:12月末より作業開始
■会場:伝統的コタン

ウポポイ冬イベント「Snow Park in UPOPOY ウポポイ雪の広場」とは

トゥレッポん 出典: アイヌ民族文化財団

雪の降るシーズンならではのイベントも!

「ウポポイ」のPRキャラクター『トゥレッポん』の雪像や、スノーウォールが設置されます。

ちなみに、『トゥレッポん』の名前の由来は、“トゥレㇷ゚(アイヌ語でオオウバユリの意)”、“ポ(アイヌ語で小さいものというニュアンスの意)”、“ん(呼びやすくかわいらしい音の響きに)”。オオウバユリは、アイヌ文化で保存食としても重宝されたユリ科の植物です。

かわいらしい『トゥレッポん』の冬だけの姿をぜひ見にいってください。

同時開催で、映画『ゴールデンカムイ』に関連する展示も行われますよ。

■Snow Park in UPOPOY ウポポイ雪の広場
■開催期間:2024年2月3日(土)~2月11日(日)

渋谷でアイヌ文化を体験!ウポポイ渋谷公演「イノミ」

2024年2月23日(金・祝)には、「ウポポイ」で上演されている伝統芸能上演『イノミ』が1日限定で「LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)」に登場!

漫画『ゴールデンカムイ』でアイヌ語・アイヌ文化を監修した千葉大学名誉教授・中川裕氏の特別講演や、アイヌ民族の伝統的な歌や踊りなどの紹介が予定されています。

■ウポポイ渋谷公演『イノミ』
■期間:2024年2月23日(金・祝)
■観覧料:無料
■会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
※2024年1月15日(月)より観覧者募集開始予定

 

冬にしか体験できない「ウポポイ」の絶景やイベント。気になった方は足を運んでみてくださいね!

<施設情報>
■ウポポイ(民族共生象徴空間)
■住所:北海道白老郡白老町若草町2丁目3
■入場料:
【ウポポイ1日券】大人(一般)1,200円、大人(団体)960円、高校生(一般)600円、高校生(団体)480円、中学生以下は無料
【年間パスポート】大人(一般)2,000円、高校生(一般)1,000円
※総人数20名以上で入場の場合には団体料金を適用します。
※この入場料金には、有料の体験プログラムや博物館の特別展の料金は含まれておりません。
※学校行事などでご利用の場合は学校団体予約ページをご覧ください。
※障がい者とその介護者各1名は無料です。入園の際に障がい者手帳等をご提示ください。
■ホームページ:https://ainu-upopoy.jp/

【画像】アイヌ民族文化財団

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