「白い恋人」のビールってどんな味!? ニセコの大自然を活かしたブルワリー

『北海道Likers』がお届けする新ラジオ番組『北海道Likers Voice〜北海道をもっと好きになるラジオ〜』。

「北海道でいちばん聴かれているラジオ局」として支持される『株式会社STVラジオ』と連携し、毎週土曜22:15〜22:30に放送。北海道を盛り上げている人や次のトレンドを創る人(=ライカーズ)をゲストに迎え、あふれる北海道愛を声(=Voice)で伝えます。

今回は2023年11月18日の放送回をご紹介します!

メインパーソナリティー

田村みなみさん(以下、田村さん):『株式会社STVラジオ』
柳澤美空(以下、柳澤):『北海道Likers』プロデューサー

今回のゲスト

良知博昭(らちひろあき)さん:ニセコ町のクラフトビール『Lupicia Brewery 羊蹄山麓ビール(以下、羊蹄山麓ビール)』を製造するブルワー。「株式会社ルピシア」お茶開発室・執行役員。

お茶専門店がニセコでビールを作るワケ

今回は、ニセコ町のクラフトビール『羊蹄山麓ビール』を製造するブルワー・良知博昭さんをゲストに招き、クラフトビールの誕生秘話を語っていただきました。

田村さん:今夜のライカーズゲストは、ニセコ町からお越しいただいた良知博昭さん(以下、良知さん)です。

ご出身は静岡県。大学卒業後に大手食品会社に勤務されていましたが、2021年に「株式会社ルピシア(以下、ルピシア)」に転職、入社されました。ビール工場の立ち上げから携わり、今は『羊蹄山麓ビール』の製造を担当していらっしゃいます。

柳澤:「ルピシア」というと、お茶の「ルピシア」さんですよね。

良知さん:はい。紅茶・緑茶・ハーブティーなど世界中のいろいろなお茶を提供している、世界のお茶専門店の「ルピシア」です。

ニセコ町にある「ルピシア」本社 出典: 株式会社ルピシア

柳澤:なぜ「ルピシア」がクラフトビール、地ビールをニセコで作られているのでしょうか?

良知さん:「ルピシア」はお茶から始まり、今はとくにお菓子やお惣菜といった食の分野に取扱商品を広げています。そんななか、2021年に本社を東京から北海道のニセコ町に移しました。ニセコ町で地元の方たちとの距離を縮めるために始めたのが、クラフトビール・地ビール事業です。

田村さん:地元の方との距離を縮めることが目的だったんですね。

良知さん:ドイツをはじめヨーロッパでは各町々に地ビールがあり、そのビールを地元の人たちが飲んで和気あいあいとする文化があります。我々もニセコの地に移転し、この地で根付くことを目指してビール作りをしています。

柳澤:私は旅行が大好きなのですが、やはりその土地のビールが飲みたくなりますね。

良知さん:私もです(笑)

お仕事中の良知さん 出典: 株式会社ルピシア

田村さん:そもそも、どうして「ルピシア」に転職してビール作りをしようと思われたのでしょうか?

良知さん:私は北海道の大学で酵素や発酵の勉強をし、当時からビールがとても好きでビール醸造に憧れていました。ご縁があって食品会社に就職し、十数年勤めたのですが、コロナ禍で人生を考えるタイミングがありました。

学生時代を過ごした北海道に思い出がありましたし、ビールを作ってみたいという気持ちが非常に出てきたので、北海道でビール醸造の仕事を探したんです。すると、たまたま「ルピシア」が新たにビール事業を立ち上げるということで、ご縁があり入社しました。

柳澤:ニセコに移住されて、お仕事や生活面はいかがですか?

良知さん:ビール作りを仕事にできているので、仕事自体は楽しくて仕方がないという感じです。重たいものを持つなど厳しい仕事も多いのですが、それも含めてビールに携わることができ、とても楽しいです。

良知さんがレシピを考えた『アールグレイ・ダージリン』 出典: 株式会社ルピシア

良知さん:去年の夏に私が考えたレシピで新しいビールが発売されたのですが、実際にみなさんに飲んでもらい、「美味しい」と言ってもらえたときは最高の気分でした。

柳澤:実際にかたちになるのがすごいですね。

良知さん:ビールはリアクションがあります。自分で作っているのももちろん実感できますし、目の前で飲んでもらって反応があるのは、やはりやりがいがあり楽しいです。

田村さん:ビールを完成させるまでにいろいろと飲まれると思いますが、味が分からなくなることはないのですか?

良知さん:分からなくなることはないですが、仕事にしたことで、以前のようにただ楽しく飲むというよりは、匂いをかいだり職業的な見方をしてしまうことはありますね(笑)

柳澤:移住は、ご家族みなさんでされたのですか?

良知さん:妻と子ども2人の、家族4人で移住しました。ニセコ町は自然の多い町で、子どもたちがとてものびのびと駆け回っているので、家族みんなが満足しています。

田村さん:「ルピシア」というと、以前『白い恋人』とコラボした『羊蹄山麓ビール』を飲んでファンになりました。『羊蹄山麓ビール』はどんな特徴があるビールなのでしょうか?

良知さん:『羊蹄山麓ビール』は羊蹄山の伏流水を仕込み水に使っています。新鮮・無濾過で、酵母をそのままビールの最終製品に入れて提供しています。その分、賞味期限が短いのですが、酵母の味わいも含めて風味や味わいを楽しんでいただけます。

水はビール作りにとても大事なのですが、調べたところ、羊蹄山の伏流水がビール作りにとても適していることが分かりました。この水を使ってビールを作ると、細かい泡で、泡持ちが良くなるんです。泡持ちが良いとビールが空気に触れないので、いつまでも新鮮なまま、グラスの中で楽しんでいただけます。

無濾過でお出ししているのも、『羊蹄山麓ビール』の特徴です。酵母に味はないのですが、まろやかな口当たりになります。

柳澤:いろいろとお話を伺うと飲みたくなってしまいますね。先ほどお話にあった『白い恋人』とのコラボビールが気になっているのですが……。

良知さん:今日お持ちしたので、ぜひ飲んでください!

田村さん:ありがとうございます!

田村さん・柳澤:それでは……乾杯!

柳澤:美味しい!

田村さん:パッケージも紺色でとてもかわいいです。香りは最初フルーティーな感じですね。

良知さん:そうですね。ベースとしているビールにはフルーティーなホップを使っているのですが、実際に『白い恋人』で使われているホワイトチョコレートを原料に使っているので、後味でチョコが香ると思います。

田村さん:だから少し甘みも感じられるんですね。

柳澤:『白い恋人』は結構甘いので、「かなり甘いビールなのかな?」と思いましたが、ほんのり優しい甘みがあるくらいで予想外でした。

良知さん:そうなんです。ビールとしての飲みやすさも保ちつつ、チョコのよさも出しつつ。

田村さん:これは本当にみなさんに飲んでいただきたいです。魅力ある種類がたくさんありますので、来週も深くお話を伺いたいと思います!

この冬に飲みたい!「イタリアの麦茶」

身近な話題をピックアップしてお伝えする『Likers PICKトーク!』。今回は、『羊蹄山麓ビール』を製造・販売する「ルピシア」についてトークしました!

田村さん:ニセコ町に本社のある「ルピシア」が作るビールの話を伺ってきました。やはり「ルピシア」と聞くと、みなさんが最初にイメージするのは“お茶”ではないかなと思います。

柳澤:そうですね。いろいろな種類のお茶が揃っていて、パッケージもかわいくて魅力的だなと思います。田村さんは、紅茶やハーブティーはよく飲まれるんですか?

田村さん:それこそ「ルピシア」さんのお茶のファンで、ティータイムを「ルピシア」さんの商品と共に楽しんでいます。

柳澤:私もお茶が大好きなのですが、なかでもこの冬にぜひ飲んでみたいと思っているのが、「ルピシア」さんで見つけた『オルヅォ』というイタリアの麦茶です。

田村さん:私も「ルピシア」さんのSNSで見ましたけれども、美味しそうですね。

柳澤:冬なのでホットミルクティーのようなかたちで飲んでみたいなと思っています。

田村さん:味も楽しみながら身体も温まる……いいですね。いろいろなかたちで楽しんでいきたいですね。

ゲストからコメント!良知博昭さんより

Q. あなたの北海道“LIKE”は?

A. 四季を身近に感じられるところが好きです。

春から夏にかけては力強い新緑を感じながら散歩したり、秋はキノコ狩り、冬はパウダースノーでスキーやスノーボードと、一年中自然を感じながら遊べて最高です。

Q. ラジオに出てみての感想や伝えたいメッセージがあればお願いいたします!

A. ビールが好きなパーソナリティーのお二人と、好きなビールを飲みながらいろいろとお話ができてとても楽しかったです。

改めて、ビールを通じて北海道を盛り上げていきたいと思いました。

 

『北海道Likers Voice〜北海道をもっと好きになるラジオ〜』は、『STVラジオPodcast』でも聴くことができます。次回分の公開もお楽しみに!

【画像】株式会社STVラジオ、株式会社ルピシア