ポテトけんぴ明

芋けんぴならぬ「ポテトけんぴ」とは?十勝名産の魅力を伝える。ニューブランドの試行錯誤

みなさんは十勝名物といえば何を思い浮かべるでしょうか? スイーツ、乳製品、農産物などさまざまなものがありますが、外せないのが“じゃがいも”。

じゃがいもを使った新しいスーツを販売するお店「Brand New Tokachi(ブランニュートカチ)」が2023年1月にオープンしたということで、取材に伺いました。

今までにない新しいじゃがいもスイーツのお店「Brand New Tokachi」

「Brand New Tokachi」は帯広駅から徒歩2分、銀座通り沿いの便利な場所にあります。お店を経営する「有限会社 ホテル十勝屋」が手掛ける「十勝ガーデンズホテル」の裏手です。

お客様はホテルに泊まった出張客や、地元の人が多いんだそう。

「有限会社 ホテル十勝屋」取締役本部長の後藤さんにお話を聞きました。

苦労を乗り越え完成した、看板商品「ポテトけんぴ」

「Brand New Tokachi」の看板商品『ポテトけんぴ』。

「“十勝の名産品であるじゃがいもを使って『芋けんぴ』を作れないか?”というのがきっかけでした。通常、芋けんぴにはサツマイモが使われます。そこに十勝産のじゃがいもを使い、十勝の新しい食を発信するために商品開発し、お店をオープンしました」と後藤さんは言います。

商品化するまでには、さまざまな苦労があったそう。じゃがいもの水分やでんぷんはサツマイモとは異なるため、揚げると黒く焦げてしまったり食感がよくなかったり……。試行錯誤を繰り返しました。

芋の品種もいろいろ試し、最終的に『キタアカリ』に決定。開発を始めてから商品化に至るまで、約1年半の歳月がかかりました。

「開発中に契約していた農家の芋がなくなってしまい、別の農家の芋に変えたら、同じ品種の芋なのに仕上がりが全く変わってしまったんです」と後藤さん。そんなアクシデントも乗り越えて『ポテトけんぴ』は出来上がりました。

こちらは『生蜜ポテトけんぴ』。味付けされていないプレーンな『ポテトけんぴ』に、十勝産の甜菜から作られた『とか蜜』をディップしていただきます。

『ポテトけんぴ』だけで食べても、じゃがいも本来の味とカリッ・フワッとした食感を楽しめますが、別添えの『とか蜜』をたっぷりディップすると、上品な甘さが口いっぱいに広がります。

『とか蜜』は黒蜜のような上品な味わい。新しいフレーバーとして、塩キャラメルやチーズなども検討中だそう。

『とか蜜』単品での販売もしていますよ。

まだまだある!ポテトを使った魅力的なスイーツたち

こちらは一番人気の『ポテトけんぴチップス』。芋は十勝産の『インカのめざめ』を使用。普通のポテトチップスと違って厚みがあり、食べ応えがあるザクザク食感。甜菜糖で甘く味付けされています。

まったく油っこくないので、普通のポテトチップスが苦手な方でも好きになるかも。

十勝発のスイーツ『ポテトチーズケーキ』。芋は十勝産の『インカのめざめ』、チーズは「十勝野フロマージュ」のクリームチーズを使っています。

『インカのめざめ』は甘みはあるものの、スイーツには向いていないそう。形が整わなかったり、芋の水分で水っぽくなってしまったりと、商品化までにはかなり苦労されたのだとか。

チーズケーキのしっとりとした食感と、じゃがいものホクホクした食感の両方が味わえる新しいスイーツです。

ポテトを使ったもの以外も!ユニークな商品が勢ぞろい

ポテトを使ったスイーツ以外にもユニークな商品が!

『ロウリュウチキン』は、「有限会社 ホテル十勝屋」の社長が「十勝サウナ協議会」の会長をしているのが開発のきっかけだそう。冷凍状態で販売されているので、鍋で湯煎していただきます。

大きなチキンレッグが丸ごと1本入っています。

チキンは柔らかく煮込まれているので、箸でくずしてご飯に盛り付け、スープを“ロウリュウ”して(上からかけて)いただきます。

塩と鰹節、鶏ガラで出汁を取った優しい薄味なので、カレー粉を足してスープカレー風にしたり、トウガラシやチリパウダーを加えてスパイシーにしたりとアレンジも楽しめそう。

数量限定の『あんバタクロワッサン』は、「十勝ガーデンズホテル」で好評の朝焼きクロワッサンに、十勝産小豆で作ったあんことバターがたっぷり。生クリームは甘さ控えめで、食事にもデザートにもおすすめです。

今までにない商品を作って、十勝の魅力を発信

「ほかにはない新しい商品を生み出して、十勝の食の魅力を発信していければ」と後藤さん。「Brand New Tokachi」という店名の由来でもあります。

現在は、『十勝むすび』という新商品を開発中だそう。“おむすび”や“おにぎらず”とも違う新たなご飯メニューで、豚丼や鶏唐揚げ、山わさびなどとの組み合わせを考えています。

「今はすべての商品をホテルの厨房で手作りしていますが、いずれは生産体制を整えて、道の駅や空港、アンテナショップやオンラインでも販売していきたいです」

現在は「Brand New Tokachi」と「釧路町地産地消センター ロ・バザール」だけで販売されているこちらの商品が、いろいろなところで買えるようになって、十勝の魅力が広がっていくといいですね。

 

これからも新しくなっていく「Brand New Tokachi」から目が離せません。今後はInstagramでの情報発信も強化していく予定とのこと。ぜひチェックしておいてください。

<店舗情報>
■Brand New Tokachi(ブランニュートカチ)
■住所:北海道帯広市西2条南11丁目16
■電話番号:0155-26-5555
⇒営業時間など詳細はこちら

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