6分で完売!「どんなに遠くても食べたい」人々を魅了する食パンとは【足寄町・高橋菓子店】
十勝の足寄町には、行列のできる人気のパン屋があります。そのパン屋の名は「高橋菓子店」。“食パン”の焼き上がり時間を狙って、地元の方はもちろん帯広や十勝以外のお客さんも訪れます。
今回は、同店で人気の『甘納豆食パン』と『本食パン』の2種類をご紹介。実食レポートはもちろん、焼き上がり時間や行列に並ぶタイミングを詳しくお伝えします。
食パンのはじまりはサーカス団がきっかけ!? 足寄町「高橋菓子店」
足寄町にある「高橋菓子店」は、昭和32年創業の老舗のパン屋さん。創業者である高橋信吉さんは、当初菓子パンの卸業者を経営。しかし、「家族との時間を大切にしたい」という想いから、小売店に転換しました。
その当時のパンといえば、“あんぱん”や“クリームパン”などの菓子パンが主流で、“食パン”はメジャーな存在ではなかったそう。
そんなとき、町内に海外のサーカス団がやってきて「団員のために食パンを作ってほしい」と依頼されました。食パン用の金型製作からはじまり、試行錯誤の末に『本食パン』が誕生します。
食パン以外にも種類豊富なパンが並ぶ店内。「高橋菓子店」という名のとおり、同店製造のお菓子も並びます。
現在は、信吉さんの息子である兄・広信さんと弟・克佳さんを中心に、店を切り盛りしています。パンへのこだわりを伺ったところ、「食感はとくにこだわっていて、次の日に食べてもおいしいパンを目指しています」と広信さん。
SNSが発展していない時代から、クチコミで行列ができるようになった同店。地元の方はもちろん、町内外から訪れるお客さまで連日賑わっています。
北海道民なら大好き!「甘納豆食パン」
「高橋菓子店」には『甘納豆食パン』と『本食パン』の2種類があり、どちらも行列必至の人気商品。
『甘納豆食パン』は、ハーフサイズのみで850円(税込)。焼き上がり時間は14時のみ。できるだけ多くのお客さまに味わってもらいたいため、購入する本数を制限することもあります。ちなみに、今回の取材は1人2本まででした。
食パン自体はふんわりして、耳までやわらかいのが特徴。たっぷり詰まった甘納豆は甘めで、プレーンな味わいのアクセントになっています。
あんぱんを食べているような錯覚がしてしまうほど、甘納豆の存在感が強い一品。“赤飯は甘納豆”という人が多い北海道民には嬉しい食パンですね。
まずはそのまま食べてほしい!「本食パン」
『本食パン』は、1本780円(税込)とハーフサイズ395円(税込)の2サイズがあります。
焼き上がり時間は、開店時間の10時30分と16時の2回。10時30分焼き上がりの時は、わずか6分で完売しました。あまりの早さに驚きです!
『甘納豆食パン』同様に、ふんわりと耳までやわらかい食感。
まずは、そのまま食べてみてください。なにもつけなくても、1枚を食べてしまうほど食べ飽きしない逸品。次は、軽くトーストして食べみると、表面がサクッとしているのに中がしっとり。どちらも捨てがたいおいしさです。
クセのないプレーンな味わいなので、バターやジャムをのせても、サンドイッチやピザトーストにも合いそう。食べ方が無限に広がり、すぐに食べきってしまいますね。
確実に食べたい!行列に並ぶタイミングは?
『甘納豆食パン』や『本食パン』を食べてみたい! でも、せっかく足寄町まで行ったのに、購入できないのは悲しいですよね。
結論から述べますと、“焼き上がり30分前に並べば、ほぼ間違いなく購入可能!”です。ただ、1時間前にはお店や近くの道の駅の駐車場内で、車の中から様子を見る人が数人いました。1人が並びだすと車内から降りて、行列に並ぶ人がいたので、1時間前にはお店付近にスタンバイしたいところ。
とくに週末は混むので、焼き上がり時間ギリギリに並んでも購入できない場合があります。時間に余裕を持って、“食パン”を手に入れてくださいね。
行列に並ぶ人の中には、「仕事の都合で足寄町を訪れたついでに購入する」という男性客が多数いました。また、北見市から来た女性客や札幌ナンバーの車も2台ありました。最初に店の駐車場で待っていた地元のご夫妻は、発泡スチールの箱を持参する気合いの入れよう。
老若男女を魅了する「高橋菓子店」の“食パン”。そして、人気のある商品は距離を超えるのだと、あたらめて思った今回の取材。同店の“食パン”が気になった方は、ぜひ足寄町へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
<店舗情報>
■高橋菓子店
■住所:北海道足寄郡足寄町北2条1丁目25
■電話番号:0156-25-2272
⇒営業時間など詳細はこちら
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