男山酒造り資料館入口

入場も試飲も無料なんて…!江戸時代からの伝統を感じる「男山酒造り資料館」【旭川市】

日本酒の原料は、“米”と“水”だけです。旭川は「上川百万石」といわれた米どころ。そして大雪山の豊富な伏流水が流れ、お酒造りに必要な“米”と“水”の両方が揃っています。

また冬の厳しい寒さは日本酒の仕込みに最適の気候風土で、かつては「北の灘」と呼ばれるほど日本酒造りがさかんでした。その旭川を代表する酒蔵が、1887(明治20)年創業の山崎酒造を前身とする「男山株式会社」です。

江戸時代の御免酒「男山」を正統継承する酒蔵

江戸時代に、「木綿屋」の屋号で伊丹で酒造りを行っていた山本三右衛門が生み出した『男山』は、「御免酒」と呼ばれる江戸幕府の官用酒であり、当時の歌舞伎や浮世絵にも登場するほどの人気のお酒でした。

その人気にあやかろうと全国には『男山』の銘がついたお酒がたくさん登場しました。その中で、旭川の「男山株式会社」は「木綿屋」本家の山本家より『男山』を正統継承した酒蔵です。

蔵元にある「男山酒造り資料館」には、江戸時代の酒造りの資料や昔の酒造り道具が展示されていて、無料で見学することができます。

歴史的な酒造りの資料や道具を展示した「男山酒造り資料館」

「男山酒造り資料館」は、1階が「試飲・売店コーナー」、2階が「浮世絵が語る酒造りの歴史」、3階が「昔の酒造り道具」となっていて、『男山』の歴史や酒造りについて知ることができます。

『男山』は、日本酒としては世界で初めて「モンドセレクション」で金賞を受賞したお酒です。以来、46年連続で金賞受賞をしています。

そのほか全国新酒鑑評会などでもたくさん受賞しており、2階にはメダルや賞状が展示されています。

お酒が仕込まれる時期には、ガラス越しに酒造りの様子を見学することもできますよ。

男山酒造り資料館でしか買えない!蔵元限定商品

酒造りに関する資料や仕込みの様子を見るのも楽しいですが、酒蔵訪問の最大の楽しみは、試飲とほかでは買えない蔵元限定の商品を購入できることですよね。

「男山酒造り資料館」1階の「試飲・売店コーナー」では、スタッフの方がそれぞれのお酒について分かりやすく説明をしてくれます。

無料の試飲コーナーのほかに有料試飲コーナーもあって、そこでは純米大吟醸酒や大吟醸酒を1杯100円という蔵元だからこそのお得な価格で試飲できます。

売店コーナーには代表銘柄や定番商品のほか、季節限定酒や「男山酒造り資料館」でしか買えないお酒、精米時に出る米粉を使って作った蔵元限定の『蔵おこし』などが並んでいます。

他にも男山の酒粕を使った甘酒やチーズ、仕込み水を使った地ビールなどもあるので、お土産選びにもぴったり。

 

「試飲・売店コーナー」には『男山』の銘が入った半てんや前掛けも用意されています。旭川観光や「男山酒造り資料館」訪問の思い出に記念撮影してみてはいかがでしょうか。

<施設情報>
■男山酒造り資料館
■所在地:北海道旭川市永山2条7丁目1番33号
■電話番号:0166-47-7080
⇒開館時間など詳細はこちら

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