【この畑なんの畑】これは簡単?北海道でよく獲れる夏の作物といえば…
北海道は野菜の宝庫! 数多くの野菜で国内生産量トップの座を有していることは、“北海道Likers”なみなさんならご存じのはず。
今回はそんな“北海道通”な方々へ、畑の写真から作物を当てるクイズを出題いたします! お題は、夏が旬のあの野菜。北海道好きにとっては簡単かもしれません。
この畑なんの畑?
この写真の畑、いったいどんな作物が栽培されていると思いますか?
わさわさと生い茂るパセリのような葉っぱ。そう、正解はパセリ……ではクイズになりませんね。北海道通の方や野菜好きの方なら、あくびが出てしまうほど簡単な問題だと思うのでノーヒントでいきましょう!
正解は、ニンジンです。
スーパーに並ぶニンジンはすでに葉の部分が落としてあるので、なじみがないかもしれませんが、あの葉っぱの下にニンジンが埋まっているんです。夏から秋にかけてが旬で、カレーの具材には欠かせませんね。
ちなみに、冒頭でパセリと似ているといいましたが、パセリとニンジンはともにセリ科の植物。見た目が似ているのは偶然ではありません。
生産量日本一!北海道の気候とベストマッチな野菜
ニンジンの生産量日本一は、もちろん我らが北海道! 8月から10月にかけて販売されるニンジンのほとんどが北海道産とのことで、スーパーに行った際は産地に注目してみると面白そうですね。
冷涼な気候を好むニンジンは、北海道の気候とベストマッチ。国内生産量の約30%が北海道産とされています。主に道央・道東エリアで栽培されており、南富良野町や音更町、斜里町などが一大産地となっています。甘みの強さが特徴で、ジュースやポタージュスープなどさまざまな加工品にも活用されています。
また北海道ならではの栽培方法に、通常夏から秋にかけて収穫するニンジンを雪の下で越冬させ、3月下旬から4月上旬に収穫する『雪下にんじん』というものがあります。冬の寒さにさらされることで甘みやうまみ、みずみずしさが増すので、生でもおいしく食べられるそう!
今回は、夏の北海道特産のニンジン畑について紹介しました。広大な畑にズラッと並ぶ作物、北海道ならではの牧歌的な風景ですが、そこに何が植わっているのかに着目することで、新しい発見がありそうですね。
【参考】ふらの農業協同組合、農林水産省、e-Stat、国土交通省北海道開発局
特産物のご紹介 / JAふらの
にんじんについて / 農林水産省
作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 令和2年産野菜生産出荷統計 / e-Stat
にんじん / 国土交通省北海道開発局
【画像】川村恵司、くま、トマト大好き / PIXTA(ピクスタ)