涼しいというかもはや寒い?「残暑の北海道旅行」服装の最適解はこれ
夏の暑さも和らぎはじめるこの時期、残りの夏休みや9月の連休を利用して北海道への旅行を考えている方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、今回は何かと迷いがちな残暑の北海道の“あれこれ”についてご紹介します。
そもそも、夏でもクーラーいらず
北海道の魅力といえば、たくさんの名物や景勝地でしょうか。そんな魅力を作る要素のひとつに、北海道特有の“気候”があります。亜寒帯に属する北海道は、本州と比較して冷涼な気温が特徴。冬季にたくさんの雪が降ることはいうまでもありません。
北海道の冬の寒さについてはよく言及されていますが、夏の気候について語られることはあまりないように感じます。北海道の夏は一言でいえば大変涼しいです。これは、北海道の多くの家庭にクーラーが設置されていないことからもわかります。広大な北海道ですから地域差がありますが、夏場にクーラーが必要だと思うくらい気温が高くなることは、片手で数えるくらいではないでしょうか。
ちなみにクーラーがある家は多くありませんが、お店や公共施設などには基本的にクーラーが設置されているので安心です。しかし、郊外を走る一部列車には扇風機しか搭載されていない車両もあり、夏場には窓を開けて走る姿が見られます。
半袖だけでは寒い!? 朝晩の冷え込みに注意
夏でも過ごしやすい気候が特徴の北海道ですが、どのような服装で過ごすのが正解なのでしょうか。北海道旅行に最適な服装を解説していきます。
日中の気温は20℃台後半が多めなので、本州以南で過ごすような普段の恰好(半袖など)で問題ないでしょう。ちなみに多少気温が高くても蒸し暑さを感じることはないため、本当に過ごしやすいです。
問題は気温がグッと落ち込む朝夜です。2021年8月の気象データでは、札幌の最高気温は35.0℃で、最低気温は13.2℃。平均の日最低気温は19.6℃で、20℃を下回りました。こうなると、半袖のみではさすがに寒いです。
おすすめの服装は、比較的薄めの長袖や半袖に何か羽織るものがほしいですね。短パンやショートパンツでは風邪をひいてしまいそうです。長ズボンをおすすめします。
この時期の北海道はとにかく日中と朝夜の気温差に要注意です。さすがに8~9月に寒いわけないだろうと高をくくってしまうと、後悔することになります。厳冬期ほどの防寒は必要ありませんが、長袖・長ズボンなど一見季節外れな準備が大切なのです!
紫外線・熱中症対策は怠るべからず
いくら気温が低いからといって、紫外線対策を怠るべきではありません。紫外線は緯度が低いほど強くなる傾向があるため、北海道は本州以南よりも紫外線が弱いとされていますが、それでも油断大敵です。帽子やサングラス、日焼け止めクリームなどの基本的な対策はきちんと行いましょう。
熱中症対策についても同様で、気温が低いからこそ油断してしまう心理もありますから、ある意味いつも以上に気を付ける必要がありそうです。最近流行りの手持ちファン程度の風力でも十分涼しさを感じられる気温ではありますので、試しに使ってみてはいかがでしょうか(筆者の住む網走で使用している人は見たことがありませんが、大活躍の予感)。
北海道の気候は日本でもかなり特徴的! 正しい服装や持ち物で、残暑の北海道を大いに楽しんでくださいね。
【参考】札幌 2021年(月ごとの値) / 気象庁 国土交通省、 紫外線に注意! / 宮古島市
【画像】よっちゃん必撮仕事人、kazukiatuko、barks、ちーぼう / PIXTA(ピクスタ)
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