羅亜~麺 加藤屋のしょうゆラーメン

年齢を問わず愛される、飽きのこない味「羅亜~麺 加藤屋」

いらっしゃいませ、北海道屋台へようこそ。またお越しくださりありがとうございます。

前回ご紹介したラーメンはお気に召しましたか? そうでしたか、それは何よりです。

ほう、なるほど。別のしょうゆラーメンも食べてみたい、と。ふふっ……いえ、失礼いたしました。旭川のラーメンを気に入っていただけたことがうれしくてつい…。

かしこまりました。それではこちらのお店の「しょうゆ」はいかがでしょうか。

毎日でも食べたくなる王道のしょうゆ

今回おすすめするのは、「羅亜~麺 加藤屋のしょうゆラーメン」です。

こちらも前回の緑橋カウンター同様、旭川ラーメンの特徴を忠実に守った王道の醤油ラーメンなのですが、このお店では、「毎日食べても飽きない味」を目指しています。そのためクセがなく、子どもからお年寄りまで幅広い層から人気があるのです。

箸が止まらぬ無限ループ。具材の食感も申し分なし

その秘密は、スープの作り方にあります。豚骨、鶏ガラ、アジ、若鳥、野菜をベースに10~12時間かけて旨味を抽出。その時に気を付けているのが「煮すぎて酸化しないようにすること」です。こうしたこだわりやひと手間が、万人から愛されるスープを生み出しています。

私の感覚では、魚介の旨味と香りがスープに深みを与えている、そんな印象でした。

麺を食べるとスープが恋しくなり、スープを飲むと麺をすすらずにはいられない、無限ループのように箸が止まりませんでしたね。

このお店の具材には「なると」が入っています。一見、冷凍すると食感が変わってしまうのではないかと思いがちですが、しっかり弾力があっておいしいんですよ。チャーシューを使った豚バラはやわらかく、真空冷凍しているせいか味がより染みこんでいるような気がしました。そして何よりラードのお陰でいつまでもアツアツ!こういうところにも旭川らしさが表れています。

え、ラードと旭川の関係?

…失礼いたしました、前回ご説明していなかったようですね。

ラードの膜で、スープの熱をプロテクト

以前もお話しましたが、旭川ラーメンの特徴は「ダブルスープ・低加水麺・しょうゆ味」の3つです。でももう一つ、欠かせないのが「ラード」。実はこれ、旭川の環境と深いつながりがあるのです。

旭川の冬の寒さはご存知でしょうか? 過去には日本一の最低気温-41.0℃を記録したこともあり、近年でも真冬は-20℃近く、時には-30℃を下回るほどに冷え込みます。昔は建物の断熱性能も高くありませんから、アツアツの状態で出してもすぐに冷めてしまうのです。

そこで編み出されたのが、ラードでスープを覆うという手法。熱はもちろん湯気までも逃がさず、いつまでも熱さを保ち続けます。加藤屋のラーメンはしっかりとラードの膜が張っていて、最後まで熱いままスープを味わえるんですよ。

自身の経験からオーソドックスなスープを追求

加藤屋の代表、萩中憲治さんはアパレルの仕事をしていた時期にラーメン店の手伝いをしたことがきっかけでのめり込んでいったと言います。実は若い頃ラーメンが嫌いで、特に個性の強いラーメンが苦手だったそうですよ。自身の経験から個性的なラーメンよりもオーソドックスな旭川ラーメンを追求していった結果、性別も年齢も問わず愛されるお店になりました。

いかがでしょう。旭川ラーメンのこと、羅亜~麺 加藤屋のことご理解いただけましたか?

「食べてみたい」と思った方は、ぜひこちら(https://hokkaido-yatai.com/)からどうぞ。

旭川に行ってみたいけど、なかなか機会がない、旭川ラーメンをまだ食べたことがない、既に旭川ラーメンのファンだという方、ラーメンや北海道をこよなく愛するすべての方へ。旭川から愛をこめて。北海道屋台がお送りしました。

またのお越しをお待ちしております。

※「北海道Likers POST」カテゴリーでは、企業や専門家から提供された記事を原文のまま掲載しており、北海道Likersの編集部が取材・執筆したものではありません。お問い合わせは、各投稿者にお願いします。