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ポップコーンの匂いがする動物って!? もりちゃんに聞いた知られざる動物園のこと【ノースサファリサッポロ】
飼育員さんが、ユニークな動物を紹介する番組が人気です。なかには動物以上に個性が強い飼育員さんもいるなど、視聴者を楽しませてくれています。番組を見て「飼育員になりたい」と思う人も多いのではないでしょうか。
動物園のことなら何でも知っている動物園の職員さんに、動物園を案内してもらいました! 今日の舞台は「ノースサファリサッポロ」です。“もりちゃん”こと、森美沙子さんにお話を聞きました。
「飼育員は無理だろう」諦めていたところに求人が目に留まる
![森さん](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/4d3c87522f2b4b4c98db51e741a2291d.jpg)
出典: 北海道Likers
どのようにすれば動物園で働くことができるのか。森さんに今の仕事に就くまでの経緯を聞いてみました。
森さんの性格はとてもアクティブ。「自分がスーツを着て会社に通勤する姿など想像がつかなかった」といいます。
動物と一緒に自然の中で働きたいと考えて専門学校の動物看護師学科に入学します。「自分より知識が豊富な人が多いので、飼育員になるのは無理だろう」と諦めていたところ、「ノースサファリサッポロ」の求人を発見。希望の道が開け、2010年に入社しました。
「ノースサファリサッポロ」らしさで動物たちの魅力を伝える
![コツメカワウソ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/7eb4d85f217a4b9eb20b428151172567.jpg)
出典: 北海道Likers
「ノースサファリサッポロ」は、北海道で初めての“体験型ふれあい動物園”として、2005年7月にオープンしました。森さんが入社したころは、まだライオンやキリンもいない発展途上だったとのこと。スタッフ同士でワイワイ言いながら、新しい企画を考えるのが楽しかったそうです。
![SNS](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/e4493808c1994759a9d4c400380bd9dc.jpg)
出典: 北海道Likers
現在は飼育業務から離れ、イベントプランナーの肩書でYouTube配信をしたり、移動動物園を担当するなど広報的な役割を担い、動物たちの魅力を伝えています。
![Tシャツ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/af311d171a2f499799a23ae99630e843.jpg)
出典: 北海道Likers
今年リニューアルオープンしたショップにも、「ノースサファリサッポロ」らしさが溢れています。
新型コロナウイルスまん延防止による閉園期間に新たなグッズ製作が行われました。ヤマアラシのとげを針に見立てた時計や、ライオンがボロボロにしたダメージ・ジーンズ、ビーバーがかじった木のコースターなど、「ノースサファリサッポロ」でなくては考えつかないものばかり。その中に混じって森さんがデザインしたTシャツもお目見え。ただならぬ才能がうかがえます。
見て感じて。森さんおすすめ!3つのエリア
![蛇](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/a0eb257d10bf42788283b75f003f148b.jpg)
出典: 北海道Likers
「ノースサファリサッポロ」は、複数のエリアに分かれています。森さんにお気に入りのスポットを3つ紹介していただきました。
1:たくさんの動物たちが集まる「ジャングルゾーン」
![ジャングルゾーン](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/660c2e91aadb4138ba8bb3b4f99b0559.jpg)
出典: 北海道Likers
『ジャングルゾーン』は、カピバラ、ヨザル、アメリカバク、レッドテグーなど、複数の動物たちが1か所に集まったエリア。テレビ番組で、ルリコンゴウインコがフタユビナマケモノにちょっかいを出す場面が放送されたことも。
【森さんのおすすめポイント】
それぞれの動物たちの示す反応が面白いので、ゆっくり観察してみてください!
2:動物に囲まれる幸せを感じる「南半球エリア」
![南半球ゾーン](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/31c6417bf05148b395fa2ab652ad37c3.jpg)
出典: 北海道Likers
『南半球エリア』には、モモイロペリカン、ケープペンギン、オオカンガルーなどを展示しています。特にマーラとベネットワラビーは人懐っこく、すぐに近寄ってきてくれます。この距離感こそ“見て、ふれて、癒される!体験型テーマパーク”の醍醐味。
【森さんのおすすめポイント】
動物たちにされるがままになって、毛並みの感触や体温のぬくもりを感じ取ってください。
3:香りが独特!? ビントロング
![お気に入り](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/0647c5e85e6a4a4e9915eb829f5c84d1.jpg)
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「ノースサファリサッポロ」には、ほかの動物園ではあまり見かけない動物を飼育しています。森さんがお気に入りだと話す“ビントロング”は、インド北東部や東南アジアに生息するジャコウネコ科の動物です。北海道ではここでしか見ることができません。
【森さんのおすすめポイント】
アーモンドやポップコーンのような独特な香りのする不思議な動物です。自然の中での暮らしを想像してみると面白いですよ。
動物たちが置かれている現状を伝えたい
![ワオキツネザル](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/c144b077b87e4ed0b281761d46f6f778.jpg)
出典: 北海道Likers
飼育されている動物たちの多くは野生下で絶滅に瀕しています。
「トラを見て、かっこいい、飼ってみたいと思う人もいるでしょうが、日本に連れてくることは厳しく規制されています。それはなぜかと考えたときに、人間によって生息地が奪われ、個体数が減少している現状に行きつくでしょう」と森さん。
![ツキノワグマ](https://hokkaidolikers.com/uploads/2022/07/4648f881dcd344d09cc18aca36a8a3f6.jpg)
出典: 北海道Likers
北海道でも、ヒグマが人里に現れたり、アライグマが田畑を荒らしたりするなど、身近なところで動物たちと人の問題が起きています。
「ノースサファリサッポロ」への来園や、森さんが配信しているYouTubeを通して、動物たちが置かれている状況を理解する機会にしてもらえると嬉しいです。
訪れる際は、森さんのおすすめポイントをぜひ巡ってみてくださいね。
<施設情報>
■ノースサファリサッポロ
■住所:北海道札幌市南区豊滝469-1
■電話:080-1869-6443
⇒営業時間やホームページなど詳細はこちら
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