まるで遊園地!西興部に生まれて25年、親子で木のぬくもりに溶け込める「森の美術館」
「子どもに自然いっぱいの環境で遊んでほしい」
そう願う親御さんは数多くいることでしょう。でも、危険もいっぱいある自然環境。なかなか安心して送り出すことは難しいかもしれません。だからといって、家の中にばかりいても……。
そんな悩ましい問題を解決してくれるかもしれない場所が西興部村にあります。その名も『森の美術館 木夢』。“木夢”と書いて、“コム”と読みます。天気を気にせず遊べる夢のような“屋内遊園地”の魅力に迫ります!
「森の美術館 木夢(コム)」とは?
『森の美術館 木夢(コム、以下、木夢)』は、1997年に西興部(にしおこっぺ)村に誕生しました。美術館と名はついていますが、いうなれば屋内で遊べる木の遊園地。
西興部村の豊富な森林資源を生かしてつくられた木製遊具や木のおもちゃが訪れた人をあたたかい木の世界へと誘ってくれます。子どもが夢中になるのは不可避。大人もその魅力のとりこになってしまうこと間違いなしです。
木のおもちゃで遊べるのはもちろんですが、木とモノづくりについて見て学べる展示があったり、ワークショップでの木工体験ができたりと、とにかく一日中贅沢に木に囲まれて過ごせる空間なのです。
圧巻!一度は浸かりたい「木の砂場」
一番人気、そして一番の目玉はこちら。“木の砂場”です。
無数にある木の玉は“きっころ”と呼ばれており、なんと16万個も入っているそうです! すごい数ですね。
同様の“木の砂場”はほかの場所にもありますが、『木夢』のものは北海道内最大級とのこと。思いっきり掘り起こして、ゆっくりと埋もれて楽しめます。まるで温泉に浸かっているかのような気分を味わえそう。ちょうど吹き抜けの窓から入る陽を浴びられるため、のんびり木工浴なんてのもいいですね。
初代館長の想いをこれからも
今年で25周年を迎える『木夢』は、木のおもちゃ作家で初代館長の故・伊藤英二さんがデザイン・監修をしました。
伊藤さんは「中学の社会・技術科講師のときに北欧への海外研修で白木のおもちゃに魅せられた」ことを機に、木のおもちゃの世界へと飛び込みます。以来、1990年代には北海道内をはじめ、全国各地で“メルヘン・ウッド・ワールド”を開催するなど、精力的に活動を続けられました。
木の持つ優しさや強さ、ぬくもりに魅了された伊藤さんが監修した『木夢』は、“見て”、“触れて”、“遊んで”、“創る(作る)”がコンセプト。「モノを作る楽しさと、木の持つ優しい“肌触り”、“音”、そして材質の持つ“強さ”を学び、体験してほしい」そんな伊藤さんの想いが25年にわたり受け継がれています。
スタッフの方によると25周年をむかえるにあたり「季節のディスプレイや新作遊具、いつも以上に特別なイベントもご用意しています!」とのこと。子どもはもちろんのこと、大人も夢中になれる空間。家族でのおでかけにぴったりです。
25年の間に、子どもたちのおもちゃや遊びを取り巻く環境は大きく変化していることでしょう。ここ数年は満足に遊べていないかもしれません。そんな今こそ訪れたいのが『木夢』。週末や夏休みにぜひご家族で。
<施設情報>
■施設名:森の美術館 木夢(コム)
■住所:北海道紋別郡西興部村字西興部276
■電話番号:0158-87-2600
■開館時間:【4~10月】10~17時(入館は16時50分まで)、【11~3月】10~16時30分
■休館日:火曜(祝日の際は翌日)、 年末年始(12月31日~1月3日)
■HP:https://www.vill.nishiokoppe.lg.jp/komu/index.html
【取材協力・画像提供】森の美術館 木夢
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