【3/20・17:45発走】重量1トン!最強馬決定戦「ばんえい記念」注目馬は?【井上オークスのばんえい重賞予想】
こんにちは。勝利の美酒を浴びるほど飲みたい井上オークスです。いよいよ特大の大一番。今回は3月20日(日)に帯広競馬場で行われる「ばんえい記念」を展望します。
1968年に創設された「ばんえい記念」は、ばんえい競馬最高峰のレースです。出走馬が運ぶソリの重量は、なんと1000kg。格別に重いソリを用いて、最強ばん馬を決める力くらべが繰り広げられます。
昨年はホクショウマサルが、第2障害を降りてから猛然と追い上げて勝利。喉の疾患による長期休養を経て、様々な困難を乗り越えての戴冠でした。阿部武臣騎手の涙、坂本東一調教師の感無量の面持ちと共に、ホクショウマサルの勇姿が思い出されます。
過去10年の成績を振り返ると、1番人気は1着5回、2着1回、3着2回。2番人気は4勝、3着2回です。1番人気も2番人気も馬券に絡まなかった2014年は、伏兵のインフィニティーが勝利。6番人気→8番人気→4番人気の順で決着し、3連単の配当は53万4,500円という大波乱でした。
6歳の強豪メムロボブサップ&アオノブラックの初挑戦に注目!
2003年から2006年にかけて「ばんえい記念」を4連覇したスーパーペガサスは別格として、ばんえい記念を3勝した馬も5頭います。いわゆるリピーターの活躍が目立つレース。ところが今年は優勝経験馬の出走がなく、混戦の様相を呈しています。
6歳世代の強豪・メムロボブサップとアオノブラックの「ばんえい記念」初挑戦は、大きなトピックスです。メムロボブサップは重賞10勝、アオノブラックは重賞7勝。誰もが認めるスターホースです。ところが過去10年、「ばんえい記念」優勝馬の年齢は7~11歳。若馬の出走が少ないこともあってか、30年以上の長きに渡り、6歳以下の優勝馬は誕生していないのです。
「明け6歳は成長途上で、1000kgのソリを曳くにはまだ早い」という説もあります。ただ、メムロボブサップもアオノブラックも、これまでの傾向をまとめて吹き飛ばしてしまいそうなほど、高いポテンシャルの持ち主。また、雪が降って馬場が軽くなれば、1000kgのソリがスイスイ滑る可能性もあります。
⇒出走表を確認する(出走馬が確定するのはレース2日前の正午)
そして気になる馬だらけ。出走全馬に声援を送りたい。
アアモンドグンシンは2020年、5歳にして「ばんえい記念」に初挑戦しました。第2障害をクリアして着々と歩を進め、さあ先頭に躍り出るか! というところで、力尽きて競走中止。ゴールまで、残り15mでした。その後は快勝することもあれば、第2障害に大苦戦して惨敗することもあるという極端な成績が続きました。しかし、昨年12月以降は7戦6勝3着1回。現在4連勝中です。明け7歳、2年ぶりに挑む「ばんえい記念」。もし当日に雪が降れば、第2障害をスムーズに突破できるかも。アアモンドグンシンは、自分の限界まで頑張るタイプなんだそうです。その個性を汲んで結果を出している西将太騎手の騎乗を楽しみにしています。
重賞4勝の7歳馬、キタノユウジロウも気になります。昨年は出走馬で唯一の6歳馬でありながら2着に健闘。お正月の「帯広記念」では、900kgのソリを曳いて復活勝利を挙げました。重賞6勝の8歳馬、メジロゴーリキも高重量戦で実績があり、帯広記念では2年連続で2着にきています。
重賞7勝の9歳馬、マルミゴウカイはノーマークだったのですが……。私淑する『競馬ブック』の木本利元さんが、マルミゴウカイを推奨しているではありませんか。木本さんがそうおっしゃるなら、馬券を買わずにいられません。
11歳馬のシンザンボーイは、昨年11月に「ドリームエイジカップ」を快勝しています。「帯広記念」で4着に好走したゴールデンフウジン。キンツルモリウチは、1月に積極的なレース運びで勝利を挙げました。
とびきりのおめかしを施されて、パドックに姿を表す出走馬。十勝の空に鳴り響く新旧2曲の生ファンファーレ。ストップ&ゴーを繰り返しながら、一歩また一歩と前進する馬と人。最後の1頭がゴールに入るまで、声援を送りたいです。
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「ばんえい記念」が行われる3月20日(日)は15:30~配信予定! 「イレネー記念」に引き続き、クオカードセットが当たる視聴者限定プレゼントキャンペーンもありますよ。詳細は下記のリンクからチェックしてみてくださいね。
「ばんえい記念」は3月20日(日)の帯広9レース、17:45発走予定です。
※2022年3月15日時点の登録馬をもとに原稿を作成しています
※昨年の優勝馬の画像(画像提供:ばんえい十勝)
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