コロポックル

北海道には妖精がいた?定番土産の由来にもなっている「伝説の残る町」とは

2021.12.29

みなさんは“コロポックル”という名前を聞いたことがあるでしょうか? 実は北海道の先住民族、アイヌ民族に伝わる妖精のことなんです。あの定番土産の商品名にも似ている気がしますね。

今回は妖精伝説と伝説のある町、芽室町の魅力をご紹介します。

「都会的じゃないけどなにかある」芽室町の魅力

十勝平野の中西部、帯広市の隣に位置する芽室町。広大で豊かな自然、食材、大自然を満喫できるアクティビティが魅力の町です。

芽室町の名前の由来は、アイヌ語の「メム・オロ」が転化したもので、“川の源の泉や池から流れて来る川”という意味。小麦、ジャガイモ、あずき、ビートなどの作物が、豊かな水源と広大な大地、農家さんの愛情を一身に受けすくすくと育ち、そんな美しい環境のなかで人々は日々自然と対話し“自然と遊ぶ達人たち”が育まれる場所。

都会的な映えは芽室町にはありません。でもだからこそ、自然の美しさや移ろいを楽しみ、人との結びつきを深く感じられるのかもしれません。

「コロポックル伝説」とは

そんな芽室町にはある伝説があります。北海道土産のマスト商品『じゃがポックル』は、ご存知ですよね。実はこのお菓子、アイヌ民族に伝わる妖精“コロポックル”が由来だそう。

コロポックルとは、アイヌ語で“蕗(ふき)の下の人”を意味します。彼らは、恥ずかしがり屋で人前に姿を見せることはありませんが、夜中にこっそり食べものを置いていくような優しさを持ち、幸せをもたらしてくれる神様として伝えられてきました。

北海道にはコロポックルに関する伝説が各地にありますが、芽室町のお話はこちら。

北海道が「蝦夷」と呼ばれた昔。狩りに優れた小人族のコロポックルが芽室の新嵐山付近で暮らしていたそうです。一筋の道もない十勝原林。昼夜問わず野獣が鳴き叫ぶなか、十勝川支流の美生川(びせいがわ。芽室氏を通る川)を登り、魚影を追うコロポックル一団。コロポックル族が辿り着いた美生川上流の“丸山”には魚を手づかみするほど豊富な漁地があり、山々には豊かな野草が群生していました。コロポックルはそんな丸山を安住の地としました。コロポックル族の生活は「雨が降ったり、日照りが強いとフキの下で休み、腹が減ると狩りをし、満腹になると寝る」など平和で優雅な暮らし。しかし、その後、異民族が攻め入り、激しい戦いの末、丸山からコロポックル族の姿は消えてしまったのです。

妖精伝説のある町、芽室町での遊び方

最後に芽室町育ちの筆者が芽室町でのおすすめの過ごし方をご紹介!

コロポックルがかつて暮らしていた付近とされる『めむろ新嵐山スカイパーク』では“そり滑り”が楽しめます。自然が育んだ雪の滑走路。己のバランスを操り、トップスピードで雪山を下降する。どんな遊具やジェットコースターより最高にスリリングで最高に楽しいですよ!

スキーやスケートのような準備や技術は不要。北海道初心者さんにもとってもおすすめの冬のアクティビティです。

さらにこれからの季節のおすすめは、日本最大級のグラウンドに作られる野外スケートリンク『芽室町営スケートリンク』、やわらかで幻想的なアイスキャンドルが一夜限り楽しめる『氷灯夜(ひょうとうや)』です。

 

ぜひ、芽室町の自然や人々に触れに来てみてくださいね。

【参照】芽室町観光物産協会、カルビー株式会社
芽室町について / 芽室町観光物産協会
氷灯夜-ひょうとうやー /  芽室町観光物産協会
じゃがポックル / カルビー株式会社