ワイングラス型の漁港が有名な「国縫」なんて読む?【北海道難読地名クイズ】
みなさんお酒は好きですか? 筆者は普段あまりお酒を飲まないのですが、年末には忘年会や年越しなどお酒を飲む機会も増えてきます。
今回は北海道の難読地名のなかから、“ワイングラス”に関係する難読地名“国縫”を紹介します!
「国縫」なんと読む?
それでは問題です。北海道の地名“国縫”はなんと読むでしょうか。
“くにぬい”と読みたいところですが、正解まではあと一歩! あとは“くにぬい”のうち1文字を変えるだけです。
正解は“くんぬい”
というわけで正解は“くんぬい”でした!
国縫は道南の長万部(おしゃまんべ)町にある地名で、国縫漁港などが有名です。高速道路のインターチェンジにも使用されている地名なので、ドライブの途中で見たことがある!という人もいるのではないでしょうか。
地名の由来は伝説の鳥?
そんな国縫の由来ですが、どうやら諸説あるようです。
“黒い野火”や“黒”、ほかにも“暗川”などが説として挙げられています。“黒”というのは国縫の砂浜が黒かったことに由来しているようです。また、“暗川”というのはアイヌ民族に伝わる伝説上の巨鳥フリカムイが上空を通ったことで暗くなったという逸話が由来となっているんだとか。
伝説の巨鳥が通ったとされる場所、ファンタジーが好きな筆者としては絶対に行きたくなってしまう由来です!
まるでワイングラス!日本初の島式漁港「国縫漁港」
国縫漁港は1994年に完成した日本初の島式漁港です。島式漁港とは人口島の漁港のことで、漁港と海岸は橋で結ばれています。
その特徴はなんといっても“ワイングラス型”と呼ばれる独特な形状。漁港の部分がカップで、橋が持ち手の部分ということでしょうか。たしかにワイングラスの形に見えますね!
ではなぜワイングラスの形をしているのか。実はワイングラスのように滑らかな曲線にすることで海流への悪影響が最小限に抑えることができるんだそうです! また、防波堤が海岸から離れているため、漁港建設の際に砂浜を消失せずに済むといいます。
見た目も美しく海にも優しい国縫漁港、道南に行くなら一度は見ておきたいスポットです!
ワイングラス型の漁港がある国縫。道南へ遊びにきた際にはぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
【参考】北海道環境政策部アイヌ政策推進局アイヌ政策課、長万部観光協会
アイヌ語地名リストp.46/北海道環境政策部アイヌ政策推進局アイヌ政策課
長万部町のワイングラス/長万部観光協会Blog
【画像】川村恵司 / PIXTA(ピクスタ)