今川焼

これも通じないってか…北海道民が驚いた「実は方言だった」名詞5つ

みなさんは、ふだん北海道弁について意識することはありますか? 標準語だと思って使っていたら北海道弁だと知って驚いたり、同じ言葉でも発音やインネーションが違うことを指摘されたりといった経験がある方も少なくないかもしれません。方言と共通語を使い分けるのはなかなか難しいですよね。

そこで今回は、北海道弁だと知らなかった!という声が多かった北海道弁の名詞を5つご紹介します。

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北海道弁1:こっこ

【標準語】魚の卵、動物の子ども

いくらなどに使われる「こっこ」は、北海道の方言。北海道ではスーパーや市場でよく聞く言葉です。意味は“魚の卵”や“動物の子ども”のことを指します。

つまり「鮭のこっこ」というといくらのこと。人間の赤ちゃんには「こっこ」を使わないのでご注意を。

<例文>

「牛のこっこ、めんこいね」
意味)牛の子ども、かわいいね

「このあいだ食ったこっこ、なまらうまかったな」
意味)このあいだ食べた魚卵、とてもおいしかったな

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北海道弁「こっこ」の意味や使い方は?

北海道弁2:おやき

【標準語】今川焼・大判焼き

あんやクリームが入った「おやき」、実は北海道での呼び名。本州では、一般的に「今川焼」や「大判焼き」と呼ばれています。

本州で「おやき」というと、小麦をベースにした薄い皮に野菜や野沢菜などの具材がたっぷり入った、長野県の郷土料理のことを指すそう。

<例文>

「今日のおやつにおやき買ってきたよ」
意味)今日のおやつに今川焼買ってきたよ

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北海道弁「おやき」の意味や使い方は?

北海道弁3:ぼっこ手袋

【標準語】親指とほかの指の2つに分かれている手袋

親指とほかの指の2つに分かれている「ぼっこ手袋」も北海道弁。雪国ではよく見かけ、なじみのある手袋です。標準語では“ミトン手袋”と呼ばれています。

ちなみに手袋といえば、“手袋をはく”という方言は北海道弁の代表格として話題になることも多いですよね。

<例文>

「今日は寒いから、ぼっこ手袋はくね」
意味)今日は寒いから、ミトン手袋付けるね

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北海道弁「ぼっこ手袋」の意味や使い方は?

北海道弁4:だら銭・じゃら銭

【標準語】小銭

小銭を「だら銭」や「じゃら銭」という地域もあります。読み方は「だらせん」や「じゃらせん」。小銭よりもくだけた表現として使われることが多いです。

小銭がぶつかり合う“じゃらじゃら”という音から「じゃら銭」となり、「だら銭」となまって言われるようになったと考えられているそう。

<例文>

「じゃら銭に両替してもらえますか?」
意味)小銭に両替してもらえますか?

「割り勘したいんだけど、だら銭ある?」
意味)割り勘したいんだけど、小銭ある?

「じぇんこは全部貯金してるよ」
意味)小銭は全部貯金してるよ

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北海道弁「じゃら銭」「だら銭」の意味や使い方は?

北海道弁5:めんめ・キンキ

【標準語】キチジ

北海道特産の高級魚として名高い、真っ赤なドレスに優美なヒレ、まるで深海のプリンセスとでも呼びたくなるようなお魚。カサゴの仲間で、カサゴ類の特徴である絢爛なヒレを持っておりとても華やかな見た目です。

北海道では「キンキ」、道東地域などでは「めんめ」と呼びますよね。実は、正式名称は「キチジ」なんだそうです。

<例文>

「今日の夕飯はめんめだよ。奮発しちゃった」
意味)今日の夕飯はキンキだよ。奮発しちゃった

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北海道弁「キンキ・めんめ」の意味や使い方は?

 

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【画像】shige hattori、ささざわ、rachel 、masa、ginga_sora / PIXTA(ピクスタ)

※こちらの記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。

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